最初の一冊~松村比呂美

自著の宣伝のために始めたブログですが、今では、風景や食べ物の写真が主になっています。

食の心理ホラー『最後の晩餐』

2014-03-30 | 旅(国内)
旅の楽しみのひとつが、その土地の食材を使った料理を食べることですが、
熊本では、「一文字グルグル(ひともじグルグル)」というユニークな名前の料理をいただきました。
財政難であった熊本藩が天明2年に出した倹約令をきっかけに生まれた料理といわれており、
宿の方も、「細川のお殿様が作られた料理だそうです。さだかではありませんが」と教えてくれました。


馬刺の付け合わせとして出てきましたが、しゃっきりした歯ごたえで美味しかったです。
熊本で採れる「一文字」をさっと茹でて氷水にくぐらせ、根元を軸に葉の部分をぐるぐる巻きつけたものだそうです。
「ひともじ」はネギの別称(ヒトモジグサ)でもあり、女房言葉としても用いられてきた、というのも興味深いです。


こちらは、JA熊本うきと種苗メーカーが共同開発した「ばってん茄子」。
生でも食べられるすっきりした甘味の茄子で、生ハムとの相性も良かったです。


食をテーマにしたものといえば、大好評の、新津きよみさんの食にまつわる心理ホラーの短編集 第2弾、 
『最後の晩餐』 (角川ホラー文庫)が3月25日に発売になりました。

私は、プロデビューするずっと前から、新津きよみ作品の愛読者だったので、作品はすべて読んでいます。
憧れていた作家さんと今は仲良しの友達なのですから、人生、不思議です。
間違いなく、毎回、楽しませてくれます。
「口は悪魔の通り道。」なんて魅力的な帯の言葉でしょう。

こちらは、水生大海さんの新刊 『転校クラブ シャッター通りの雪女』 (原書房)

青春ミステリーですが、あっというまに中学生になって入りこんで読めました。
ミステリーとしても読みごたえがあって、登場人物も魅力的です。

面白い本を読むと、自分もむくむく書きたくなります。
ということで、阿蘇の写真はまた後日、見てくださいね。



2月6日発売の 『キリコはお金持ちになりたいの』 (幻冬舎文庫)600円+税

悪女の看護師の物語です。ぜひ読んでくださいね。

既刊本等はサイドバーにまとめています。
勝手ながら、コメント、トラックバック機能はOFFにしておりますので、
ご意見などは、下記のメールアドレスまでお願いします。
hiromi20050115@yahoo.co.jp

この記事についてブログを書く
« 熊本の旅~桜色に染まって | トップ | 「葉祥明阿蘇高原絵本美術館... »