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デンマーク王エーリク1世妃 ブーディル

2010-02-22 00:22:11 | デンマーク王妃
               こちらはブーディルじゃありませんで…
                    中世の巡礼者の女性でございます


至福の死を迎えたかもしれない
エーリク1世妃 ブーディル・サーゴッツダター


生年不詳~1103/在位 1095~1103

ブーディルはデンマークの伯爵Thrugotの娘さんです。
祖父はかなり有名なサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者で
ガリシアウルフとして叙情詩にも登場している方です。

        
1086年にはエーリクと結婚していました。
オーロフ1世の治世中は、夫婦共々スウェーデン宮廷に追放されていたらしいのだが
なんで兄弟仲がこう悪いかね?
やはり王位や命を狙われる危険を避けるためでしょうか?

ブーディルは美しいとともに人柄が大変善い人でした。
エーリク1世は浮気を繰り返していたのですが、ブーディルはとても寛大で
愛人の子供たちの教育まで引き受けたっていうんだから…ちょっとお人好しでは?

1100年頃、ふたりは皇帝に招かれてコンスタンティノープルに出かけ
イェレサレムまで巡礼をすることにしました。

しかしキプロスでエーリクが病にかかって亡くなります。
ブーディルは、たぶん自分も病にかかっていましたが王を葬ると旅を続けて
1103年、オリーブ山までたどり着き、そこで息絶えました。

王と聖地へ向かい、聖地で夫の後を追う…敬虔な信者にとっては
ありがたい最期だったんじゃないかしらね?

エーリクとブーディルの結婚は教会から祝福を受けていません。
法的には正式な妃ではないのです。
そのため長い間歴史に登場しなかったそうです。

孫のヴァルデマー1世は王になった時に
「ブーディルはエーリク1世の唯一の正妻だった」と宣言しましたけど
ま、孫はそう言うよね…

(参考文献 Wikipedia英語版)

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