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まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
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『バートラム・ホテルにて』時が止まったホテル

2009-04-03 01:56:30 | アガサ・クリスティ
AT BERTRAM'S HOTEL 
1965年 アガサ・クリスティ

ちょっとだけシャーロック・ホームズの『赤毛同盟』を連想しました。
かくれみの…っていうのかしら?
お! これは最初から大変なヒントを与えてしまいましたよね?

いったいおいくつですか? というミス・マープルが大好きなバートラムホテルは
上品な老人たちの、最後の砦のような英国的正統派ホテルです。
ロンドン滞在中のミス・マープルは、見慣れた老人たちとともに、最高のお茶とお菓子
最高のサーヴィスで、憩いのひとときをすごしていました。 

ある晩ホテルで不可解なことが起こりました。
ホテルからルツェルンの会議へ出かけた高名な老牧師が行方不明になったのです。
その後田舎で見つかりましたが、牧師が列車強盗の現場にいたと証言する者が現れます。
けれど牧師が帰ってくるところを見ていたミス・マープルは納得いきません。
お得意の推理を始めます。
ミス・マープルにはデイビー主任警部という強い味方が現れます。

調べがすすむうちに、ある真実が明らかになります。
バートラムホテルでは以前にも同じようなことが度々おこっていたのです。
宿泊していた老判事や退役海軍将官が強盗現場で目撃されたということが。

これ以上書いてはならないんじゃないかしら?
カンのいい方には分かってしまいますよね。

ただ、ミス・マープルはあることに気がついていました。
それはバートラムホテルが “ あまりにも昔と変わっていない ” ということです。
懐かしい場所が変わらないというのは嬉しいことですが、雰囲気もホテルの人びとも
まるで舞台装置のように思えてしかたなかったのです。
(イギリスならあってもおかしくなさそうですけどね)

ミス・マープルは大切な思い出のホテルを失ってしまうかもしれません。
それでも果敢に真実を求めようとします。

登場人物はあまり多くないですし、途中でだいたい犯罪の全貌が見えてきます。
犯罪のその先が分かってしまう人もいるんじゃないでしょうかね?
でも最後はやっぱり…犯人捕まえてほしかったなぁ。

ところで私は作り物でもいいからこんなホテルに泊まってみたいですね。
頭にレースをちょこんとのせて、黒いワンピースに白いエプロンをしたメイドさんが
給仕をしてくれるホテル。(秋葉原のメイドさんじゃなくってよ!)
まわりもドレスなんか着ちゃって、できたらわたくしも…

ミス・マープルがロンドンで大活躍!
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2 コメント

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私も! (雪月花桜)
2011-09-16 21:41:04
こちらのサイトに影響受けて
再びアガサ・クリスティ作品を読んでみましたら結構読んでない(覚えてないのかも?)作品が多くて驚いてます。
図書館にあっただけ読んだ記憶があるのですが・・。私が忘れてしまったのか、それとも当時図書館にはなかった訳本が今は出版されているのか・・。
話逸れましたが、こちらの作品も初めての気分で読みましたw
そしてこのエドワード王朝のホテル私も宿泊してみたいと思いましたよ 心底w
犯罪のない日に是非^^;
メイドさんに 英国風朝食、本物のマフィン☆
返信する
こんにちわ (まりっぺ)
2011-09-17 18:43:52
雪月花桜さま、こんにちわ。

私も好きで読むわりには読んじゃ忘れ…って感じだったので、ブログに書くために再読したものも多いです。
今でも忘れちゃったりごっちゃになったりする物語があって、たまにブログを見て「あ、そうだった」と思い出したりしています。

でも何回読んでも面白いですよね。

『バートラムホテルにて』を読むと、ホテルじゃなくてB&Bでもいいから泊まってイングリッシュ・ブレックファストを食べたくなっちゃいますよね。
返信する

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