まりっぺのお気楽読書

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ポーランド王アウグスト2世妃 クリスティーナ

2015-10-06 21:52:48 | ポーランド王妃
Exile バンザイ!な王妃
アウグスト2世妃 クリスティーナ・エベランディーナ・ホーエンツォレヴナ


1671~1727/在位 1697~1706、1709~1727

ヤン3世ソビエスキが推した王子ヤクブ・ルドヴィクと、王妃マリア・カジミュラが推した
娘婿バイエルン選帝侯マクシミリアン2世を破って王になったアウグスト2世。

私はこの人がなぜ選ばれたかとか政治的な功績はどうでもよくて、女好きに注目!
なにしろ庶子が350人以上いたっていうんだから、いったい何人の愛妾がいたんだろうか?

以前有名どころのマリア・アウローラファティマウルスラ・カタリーナ
アンナ・コンスタンシアは取り上げてみましたが
一夜限りから深いお付き合いまで、ウジャウジャいたはず…

そんな王様の妃はいったいどんな方なんでしょうね?

アウグスト2世の妃クリスティーナは
ブランデンブルク-バイロイト辺境伯クリスティアン・エルンストの娘さんです。
母親はゾフィー・ルイーゼ・ビュルテンブルク、どちらも名家ですね。
        
そんな名家出身の両親は、ものすごく贅沢に暮らしていたそうです。
おかげで領地の財政はアップアップ状態でした。

クリスティーナは、22歳の時にザクセン公フリードリヒ・アウグストと結婚しました。
嫁ぎ先もヴェッティン家で、良いお家柄だと思うのですが
贅沢な実家が忘れ難かったのか、頻繁に里帰りしています。
ドイツ国内ですからね、 外国に嫁いだ妃よりは里帰りがしやすかったと思いますが…

もともと政略結婚で愛が無いのはわかりますが、さらにアウグストの浮気三昧で
この結婚はものすごく不幸なものでした。

結婚から4年後、アウグストがポーランド王に選出されます。
この時アウグストはカトリックに改宗しましたが、クリスティーナは拒否したので
王妃としての戴冠はしていません。
アウグストはプロテスタントでもいいからさ、とクリスティーナをポーランドに呼びますが
クリスティーナはなかなか聞き入れませんでした。

アウグストの女好きは、夫婦の不仲の大きな原因かもしれませんが
クリスティーナもけっこう頑な性格だったみたいですね。

アウグストがポーランド王になってからは完全に別居状態になります。
王になったアウグストはポーランドとザクセンを行ったり来たり。
一方クリスティーナは、冬はのトルガウ、夏はプレッチェの自分のお城で暮らしてました。
どちらもザクセンですが、アウグストがポーランドからザクセンに帰ってきて
公的な場に出る時、たま~に顔を出すぐらいで、夫とはほとんど顔を合わせませんでした。

夫どころか、クリスティーナは宮廷にも社交的な行事にもほとんど顔を出さず
ドレスデンのお祭りでだけ姿を見ることができたそうです。

どうやら “ 宮廷からの追放生活 ” というのを楽しんでいたみたい。
隠居状態というか、自ら軟禁生活を送っているような感じでした。
そうは言っても、芸術が大好きで、身寄りのない子供たちの援助をするなど
王妃らしい一面もありました。

結婚から3年後に息子のフリードリヒ・アウグストが生まれますが、息子を育てたのは
義母にあたるアンナ・ゾフィア・オルデンブルク(デンマーク王フレデリク3世王女)でした。
これは、よくある義母が意地悪で子供を取り上げるというのとは違ったみたいです。
アンナ・ゾフィーとクリスティーナは仲良くやっていたみたいで
クリスティーナはちょくちょく息子の元へ訪れたそうです。 同居ではないのね…

たぶん父親は争いと女性に明け暮れて家におらず、母親も引きこもり…ってことで
祖母が「こりゃいかん!」と引き受けたんでしょうね。

半分ぐらいは自業自得とはいえ、寂しい人生を送ったクリスティーナは
55歳で亡くなります。
夫のアウグスト2世ばかりか、一人息子のフリードリヒ・アウグストも
葬儀に参列しませんでした。

ヨハン・セバスチャン・バッハが、クリスティーナの死を受けて
カンタータ Lab, Furstin, lab noch einen Strahl, BWV 198, を作曲したということで
ちょっとした救いになりますね。

自分の世界の中だけで生きていくのって、幸福な人生のように思えなくもないが
敵はつくるかもしれないし、世間に忘れられるかもしれないし、いざという時頼れないし
なかなか勇気のいる生き方かもしれないですね。

(参考文献 Wikipedia英語版)

ひとことK-POPコーナー
2PMのテギョンと少女時代のサニーとヒョヨンが一緒に訪れた小さい居酒屋ってどこなんでしょーねー?
飲んでてひょっこりKポスターが入って来たらあたふたしてお皿とかグラスとか割っちゃいそう…  

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