CROOKED HOUSE
1948年 アガサ・クリスティ
お馴染みの名探偵が誰も登場しない物語です。
読んだ直後は、ミス・マープルにも似合う事件じゃない? なんて思ったのですが
それでは駄目なのだということに気がつきました。
なぜなら、この事件は解決してはならなかったから。
最後まで犯人は分かっちゃいけなかったんです。
ミス・マープルやポアロじゃあ解決しないわけにはいかないものね。
捜査にあたったのはタヴァナー警部とチャールズ・ヘイワードという外交官です。
なぜに外交官が? といいますと、被害者がチャールズの恋人ソフィアの祖父で
この事件が解決しないと結婚できないと言われたからです。
その上おあつらえ向きにチャールズの父親が副警視総監だったので
捜査に参加することができたわけです。
アリスタイド・レオニデスは一代で名を成した大富豪でしたが
常用している薬ではなく目薬を注射されたために死亡しました。
疑われているのは同居していた家族たちです。
薬を注射した50歳以上も若い後妻のブレンダ。
ブレンダと怪しいとみられる家庭教師の青年ローレンス。
譲られたレストラン・チェーンが破産寸前の長男ロジャー。
夫を父親から引き離したいと切望しているロジャーの妻クレメンシィ。
父親がロジャーを援助しようとしたことを憎々しく思っていた次男フィリップ。
探偵気取りでかぎまわっている娘ジョセフィンを急にスイスの学校に入れようとする
フィリップの妻マグダ。
アリスタイドを嫌っていた前妻の姉エディス・デ・ハヴィラント。
みんなかなり怪しいですよね?
そんな中、ジョセフィンが遊んでいると石が落ちてきて怪我をします。
ジョセフィンは知りすぎてしまったのかもしれません。
そしてどんでん返し!
なんと、遺産のほとんどがソフィアに遺されていたことが分かりました。
しかもソフィアはそのことを密かに聞かされていたのです。
どうなっちゃうの? ふたりの結婚。
ジョセフィンが見つけたラブレターのおかげでブレンダとローレンスが逮捕され
事件は一件落着に思えたのですが、ジョセフィンのカップのココアを飲んだ
ばあやが急死しました。
事件はふりだしへ…
家族がお互いに疑心暗鬼になる中で最後の殺人がおこります。
真犯人は明らかになりますが、悲しい結末でした。
この結末のためには、誰も事件を解決しちゃならなかったのよね。
私はずーっと別の人が犯人だと思っていたのですけれど
ある場面で真犯人が分かりました。
あまりにも悲しい場面… ああ、チャールズに気付いてほしかった
ところで、チャールズのお父さんったら、最後の最後に犯人を聞いて
「そう思ってた」なんて言うのはどうかと思うよ
分かっていたなら早く言ってくれなくちゃ。
まったく予想のつかない展開にふりまわされっぱなしでした
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね
1948年 アガサ・クリスティ
お馴染みの名探偵が誰も登場しない物語です。
読んだ直後は、ミス・マープルにも似合う事件じゃない? なんて思ったのですが
それでは駄目なのだということに気がつきました。
なぜなら、この事件は解決してはならなかったから。
最後まで犯人は分かっちゃいけなかったんです。
ミス・マープルやポアロじゃあ解決しないわけにはいかないものね。
捜査にあたったのはタヴァナー警部とチャールズ・ヘイワードという外交官です。
なぜに外交官が? といいますと、被害者がチャールズの恋人ソフィアの祖父で
この事件が解決しないと結婚できないと言われたからです。
その上おあつらえ向きにチャールズの父親が副警視総監だったので
捜査に参加することができたわけです。
アリスタイド・レオニデスは一代で名を成した大富豪でしたが
常用している薬ではなく目薬を注射されたために死亡しました。
疑われているのは同居していた家族たちです。
薬を注射した50歳以上も若い後妻のブレンダ。
ブレンダと怪しいとみられる家庭教師の青年ローレンス。
譲られたレストラン・チェーンが破産寸前の長男ロジャー。
夫を父親から引き離したいと切望しているロジャーの妻クレメンシィ。
父親がロジャーを援助しようとしたことを憎々しく思っていた次男フィリップ。
探偵気取りでかぎまわっている娘ジョセフィンを急にスイスの学校に入れようとする
フィリップの妻マグダ。
アリスタイドを嫌っていた前妻の姉エディス・デ・ハヴィラント。
みんなかなり怪しいですよね?
そんな中、ジョセフィンが遊んでいると石が落ちてきて怪我をします。
ジョセフィンは知りすぎてしまったのかもしれません。
そしてどんでん返し!
なんと、遺産のほとんどがソフィアに遺されていたことが分かりました。
しかもソフィアはそのことを密かに聞かされていたのです。
どうなっちゃうの? ふたりの結婚。
ジョセフィンが見つけたラブレターのおかげでブレンダとローレンスが逮捕され
事件は一件落着に思えたのですが、ジョセフィンのカップのココアを飲んだ
ばあやが急死しました。
事件はふりだしへ…
家族がお互いに疑心暗鬼になる中で最後の殺人がおこります。
真犯人は明らかになりますが、悲しい結末でした。
この結末のためには、誰も事件を解決しちゃならなかったのよね。
私はずーっと別の人が犯人だと思っていたのですけれど
ある場面で真犯人が分かりました。
あまりにも悲しい場面… ああ、チャールズに気付いてほしかった
ところで、チャールズのお父さんったら、最後の最後に犯人を聞いて
「そう思ってた」なんて言うのはどうかと思うよ
分かっていたなら早く言ってくれなくちゃ。
まったく予想のつかない展開にふりまわされっぱなしでした
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