まりっぺのお気楽読書

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オラニエ公ウィレム5世妃 ヴィルヘルミナ

2009-10-03 10:38:20 | オランダ王妃
野心満々の兄を助けた公妃
ウィレム5世妃 ヴィルヘルミナ・ファン・プロイセン


1751~1820/在位 1767~1802

ヴィルヘルミナはウィレム5世のまた従妹にあたります。
16歳の時に結婚しました。

    

プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム1世の孫ヴィルヘルミナは
気位が高く政治的野心が旺盛な女性でした。
それに、プロイセン王になって間もないホーエンツォレルン家は
領土拡大を狙っていたに違いありません。

1787年には兄王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世が革命鎮圧の名目で侵攻してきます。
ヴィルヘルミナは兄王とともに力を持つことになりました。

革命派の多くはフランスへ逃れますが、1795年のフランス革命後に
共和党政府の援助を得てオランダに舞い戻ってきました。

ネーデルラントはフランス軍によって崩壊し
ウィレム5世は従兄弟にあたる大英帝国王ジョージ3世を頼ってイギリスへ逃れ
その後は領地であるナッソウとブルンスウィックを転々とする生活。
革命の時には、グエルダースに移した宮廷をハーグに戻そうと頑張って
家臣たちから引き止められたこともある彼女です。
こんな亡命生活をどう思っていたでしょうね?

1806年にウィレム5世が亡くなると、同じく未亡人になっていた娘フレデリカと
一緒に過ごすようになります。

そんな地味目な生活におさらばの時が!
1814年、父親と亡命していたウィレムが戻ってきてオランダ王になったのです。

ナポレオン・ボナパルトの失脚がもたらしたラッキーな結果だとはいえ
再びオランダに君臨することになった息子… 嬉しかったでしょうね?
その後はネーデルラントにに戻って1820年に亡くなりました。

息子の嫁ヴィルヘルミナは姪にあたるし、かなり大人しい性格…
宮廷では存分に親分風を吹かしたんじゃないかしらねぇ。

(参考文献 Wikipedia英語版)
コメント
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