THERESE RAQUIN
1867年 エミール・ゾラ
ゾラ作品の中では、かなりマイルドめな作品と言えましょう。
叔母の言いなりになって従兄と結婚してしまったテレーズ・ラカン。
不倫相手ローランが、テレーズの夫カミーユを殺してしまったことから
二人が味わう地獄を書いた物語です。
人を殺してしまうと、こんなにも死者に苦しめられるものでしょうか?
二人はカミーユの姿に悩まされ、眠ることさえままなりません。
ある意味良心的な人たちだったのかも?
前半はストーリーが動いて、ある意味ドラマティックなんだけど
後半はほとんどテレーズとローランの心理戦という感じです。
殺人を犯したピクニックに出かける以外、ほぼ全編が狭い家の中で繰り広げられます。
それがさらに、二人の息詰まる感じを煽っているようです。
その家は、テレーズが一生を縛り付けられた舞台でもあったわけです。
たしかに哀れです。
ただ、テレーズはね、一応自分のお店を持ってるわけ。
小さな婦人用品店だけど、今でいう雑貨屋とかセレクトショップとか、そんな感じです。
店を綺麗にするとか、売れるようにディスプレイするとか
情熱を注げば良かったと思うんだけども、彼女はとにかくボーッと座ってるだけなのよね。
だから沈んじゃったんではないかしら?
まあ、人を殺したら幽霊に苦しめられるってことを肝に銘じて
間違いを犯さないよう気をつけたいものですね
ゾラ・セレクション、すごく欲しい・・・
ちょっと一言
この物語、上下巻に別れてるんですけど、二冊とも
薄っぺら~いのよね。 一巻にできなかったのでしょうか?
1867年 エミール・ゾラ
ゾラ作品の中では、かなりマイルドめな作品と言えましょう。
叔母の言いなりになって従兄と結婚してしまったテレーズ・ラカン。
不倫相手ローランが、テレーズの夫カミーユを殺してしまったことから
二人が味わう地獄を書いた物語です。
人を殺してしまうと、こんなにも死者に苦しめられるものでしょうか?
二人はカミーユの姿に悩まされ、眠ることさえままなりません。
ある意味良心的な人たちだったのかも?
前半はストーリーが動いて、ある意味ドラマティックなんだけど
後半はほとんどテレーズとローランの心理戦という感じです。
殺人を犯したピクニックに出かける以外、ほぼ全編が狭い家の中で繰り広げられます。
それがさらに、二人の息詰まる感じを煽っているようです。
その家は、テレーズが一生を縛り付けられた舞台でもあったわけです。
たしかに哀れです。
ただ、テレーズはね、一応自分のお店を持ってるわけ。
小さな婦人用品店だけど、今でいう雑貨屋とかセレクトショップとか、そんな感じです。
店を綺麗にするとか、売れるようにディスプレイするとか
情熱を注げば良かったと思うんだけども、彼女はとにかくボーッと座ってるだけなのよね。
だから沈んじゃったんではないかしら?
まあ、人を殺したら幽霊に苦しめられるってことを肝に銘じて
間違いを犯さないよう気をつけたいものですね
初期名作集 ゾラ・セレクション (1) 藤原書店 このアイテムの詳細を見る |
ゾラ・セレクション、すごく欲しい・・・
ちょっと一言
この物語、上下巻に別れてるんですけど、二冊とも
薄っぺら~いのよね。 一巻にできなかったのでしょうか?