まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
ゆる~い気持ちでお読み下さい。

『信仰の現場』今じゃスタンダード

2008-08-27 23:15:17 | 日本の作家

1994年 ナンシー関

副題は『すっとこどっこいにヨロシク』となってまして
買った当時はけっこうマニアックな気がしてたんですけど、今見るとそうでもないですね。

取り上げられてるものの中には、「矢沢永吉コンサート」とか「クレヨンハウス」
「二光&日本文化センターショールーム」とかあるんだけど
永ちゃんは言わずもがな、絵本専門の本屋や通販マニアはすっかりスタンダードですものね。

でもやはり、彼女自身の潜入ルポってところがおおいにウケて、私はこの本大好きです。
惜しまれるなぁ・・・誰も代わりがいないもの

気を取り直して
何かを信じきって無防備になっている人たちを見てみようと
ナンシー関がその現場をレポートするというのが主旨。

4月4日4時44分(朝よ)に、ゾロ目マニアを捜しに四谷駅へ行ったり
ウルトラクイズの予選に行って悲喜こもごもを味わってみたりと
合計24カ所を訪ねて彼女独特の視点で体験レポートしています。

私が好きだったのは「毒蝮三太夫の公開放送」
営業でまわってた頃聞いてたなぁ。
確かに “じじい” “ばばあ” って言ってたなぁ。もちろん愛を込めて。
まだやってるのかしら?

私が行ったことがあったのは、青山のクレヨンハウスと皇太子様の御成婚パレード。
だって母が行きたいってせがむんですもの・・・
でも日の丸振ってたらそれなりに感激しましたが。

生きていれば、ぜひ続けて頂きたかったんですが、かえすがえすも残念です。

信仰の現場 角川書店


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こちら文庫版です。
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『獣人』間違いなくR指定

2008-08-27 22:45:17 | フランスの作家
BETE HUMAINE 
1890年 エミール・ゾラ

題名からしてインパクト大のこの物語、登場人物どしどし死んでます。
それも悲惨な死に方で。

人は欲のためなら獣になれるのですね。
愛欲のため、嫉妬のため、金のため、変態的な性癖のため
何人もの人間が無情に殺されます。

また、これが微細にとまでは言わないけど、詳しく描写されててさぁ
想像するとちょっと気持ち悪いのよね

それでも手は次から次へとページを繰っていきました。
ハラハラというより、ドッキンドッキンていう感じでしょうか?
それからそれから?と次のページが待ちきれなかったですよ。

あらすじは・・・長くなるので省きますが
舞台はパリと、ル・アーブルの駅 及び 駅舎で
登場人物のほとんどが機関車の仕事に携わっています。

一見普通の、あるいは立派な人たちですが、心の奥にはそれぞれ闇を抱えていて
ふとした瞬間に獣へと変わるのです。
しかも殺人者たちは、ほとんど後悔を感じていません。
怖いね・・・

主要な会話は、主にベッドの中か暴力の中で語られてまして
忠実に映画化したら、こりゃ子供には観せられませんとも

しかし、私もこの物語にトキメキを感じるとは・・・心が荒んでいるのかしら

獣人 ゾラセレクション(6) 藤原書店


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憧れのゾラ・セレクションです

プチ情報
この物語、蒸気機関車の運転風景や駅での発車準備などに
かなりページを割いています。
てっちゃんじゃない私が読んでもけっこうエキサイティングでした。
蒸気機関車がお好きな方も楽しめるかも・・・
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