自分の叫び声

この長期休みの間、息子（11歳）がビデオ編集をしている。

前も何度かしていたけど、今回は空いているサブパソコンを貸したら、カチカチと触り続けるようになった。

撮影も息子。

まあ、家の中でボクと二人だけで撮る程度のものだけどね。

２分くらいの短編動画。

ボクがボクと戦うのとか、ボクが桃太郎になるのとか、そんな感じのやつ。

今日は、ボクがマリオになって、写真で登場する姪っ子や母・美智子らを倒すというものを撮る事になった。

いい歳した男が、ジャンプしたりや炎を投げる動きをするのを息子に撮られているというのはハタから見たらヤバイ光景なのかもしれない。

でも誰にも見られる事ないからどんどん撮る。

どうせやるなら面白くしたいと思い、コインを取る時や攻撃する時に「ゔぁぁあ！！」という奇声を出しながら動いてみた。

撮影はすぐに終了。

息子が編集に取り掛かる。

それはいいんだけどさ。

編集をするということは同じシーンを何度も繰り返す事になるんだよね。

だから

「ゔぁぁあ！」

「ゔぁぁあ！」

「ゔぁぁあ！」

部屋の中に鳴り響くボクの叫び声。

ヘッドホンせずに編集してるから音が丸聞こえなのよ。

決して大音量ではないからいいんだけど、何度も何度も繰り返されるのは気になって仕方ないぞ。

しかも自分の声だし。

「ゔぁぁあ！」

もっとちゃんとした声にしておけばよかったな。

と後悔しつつ、数時間自分の叫び声に耐えましたわ。

ま、それなりにいいのが仕上がったので良かった。

ボチボチ学校も再開していきそうだけど、長期休みはもうちょい続く。

まだ何作か撮る事になるんだろう。

今日の続編も撮るって言ってたし。

次はマリオの気持ちをしっかりと表現できるようないい演技をする事にしよう。

風呂場で散髪

息子（11歳）の髪を切った。

床屋に行くのも躊躇する時期だからってのも無くはないけど、今回はちょっと簡単に切るだけだから自宅でやることにしただけ。

たまに自宅で切る時は、いつも風呂場で素っ裸で切っている。

切り終わったらそのままお風呂に入ればいいからね。

今回も風呂場でチョキチョキ切る。

派手にやると失敗しそうだから、小さいハサミとスキバサミでチマチマと。

そんな時。

ん？

なんかお腹が痛くないか？

気のせいか？

なんて思っていたら、徐々に激しくなっていくのが腹痛というものだ。

いてててて！

これは厳しいぞ！

しかし散髪を途中でやめるわけにはいかない。

あまり人に会わない時期とはいえ、こんな中途半端では終われないもん。

急いで切る。

体をくねらしながら痛みに耐える。

が、もう限界。

息子もさっきから「早くトイレに！」と言っている。

結局中断してトイレに駆け込みましたよ。

中々強烈な腹痛。

暴れ狂うお腹と格闘して、どうにか復活しましたわ。

再び床屋業に戻ってチマチマ切り始める。

でもまだお腹に違和感がある。

ボスが潜んでいる感じがするんだよな。

この腹痛の元になっている何かがさ。

あいつが出て行かないことには油断できないんだよな。

なんて思ってたらまた来た！

ボスを退治すべく再びトイレへ。

ってのを繰り返す事になった。

退治したと思って切り始めたらさらに裏ボスが現れ、また退治したと思ったらラスボスも現れ。

何度も中断しつつ、どうにか切り終わりましたよ。

そんな感じで切った髪がキレイに仕上がるはずもなく。

これは失敗したな。

ま、あまり人に会わない時期だから勘弁してもらおう。

なんて書いてたら、またボスが現れたっぽい。

実はまだ生きてたって感じだな。

退治に行く事にしよう。

200

遂に終わった。

息子が、こち亀を最終巻まで読み終えたのだ。

全200巻。

こち亀を知らない人はいないけど、全200巻制覇した人となると少数だと思う。

富士山登頂とか、四国八十八箇所巡りに匹敵するくらいの偉業に違いない。

この長期休みのおかげで無事に達成できたよ。

戸塚やフータローから始まって、おばけ煙突やロボット派出所やお寿司屋さんになるまで全て読んだのだ。

大分県にいながら、東京の下町に詳しい人間になったのだ。

プラモや車にも詳しくなったはずだ。

オリンピックといえば日暮と言うまでになっているはずだ。

いい勉強になっただろう。

しかし。

最終巻を読み終わった息子。

しばらく、こち亀ロスが続いてしまうんだろうな。

もしかしたら寂しくて泣いているかもしれない。

と、読み終わった頃に様子を見に行って見ると

普通の顔して、もう別の漫画「名探偵コナン」を読んでいるではないか。

お前には余韻ってものがないのか。

せめて今日一日くらいは派出所に思いを馳せて過ごしたりしろよな。

連載終わったとき、ボクはしばらく落胆してたぞ。

でもまああれか。

ある程度リアルタイムでずっと追っていた世代と、自粛中に一気見した人とでは気持ちが違うのかもしれないな。

それでも最後まで楽しく読んでたようなので一安心。

しかし、こち亀のすぐ後にコナンとは。

こっちも中々の長さだぞ。

長編好きなのか？

その次はクッキングパパかゴルゴでも読ませて見るかな。

準備しておこう。

タブレット

息子（１１歳）が登校！

やっと一人で自由に過ごせるな！

ボクが出かけて息子が留守番することはあるけど、ボクが家に一人きりってのは、かなり久しぶりだ。

この開放感！

嬉しい。

とりあえず部屋の片づけや掃除をしていると

「ただいま」

もう帰ってきちゃったよ！

支給されたタブレットを取りに行っただけなんだよね。

せっかく行ったんなら、２，３時間授業してくればいいのに。

とは思うけど、今はそうもいかないか。

さて、その支給されたタブレット。

タブレット使ってどんなことがあるのかと思って、ちょっと楽しみにしていた。

オンライン授業になるのかな。

ちょっと未来っぽいよな。

小さい頃、思っていた未来の学校はそんなイメージだったよ。

授業はすべて自宅のモニタでやるっての。

それがこんな急にやってくるとは思ってなかったな。

と思ったら、全くそんな感じじゃなくて、担任の先生から連絡が入るくらいだったタブレット。

問題集も入ってて、それを毎日やるらしいけど、基本の宿題は大量に配られた紙のプリントをやるらしい。

なんだあ。

まあ、急にオンライン授業ってわけにはいかないか。

なったらなったで、横にいるボクも困るしね。

ついうっかり、お尻をポリポリかきながら息子の後ろを通ったりなんかしたら大変だもん。

「尻かきの子」なんてニックネームを付けられて、卒業するまで語り継がれてしまうに違いない。

これくらいの活用でいいのかもしれない。

せっかく支給してくれたんだからしっかりと勉強して、かしこくなってもらいたいものだ。

庭でバーベキュー

庭でバーベキューをした。

と書いたら、優雅な家族が楽しんでいるっぽい感じがするかもしれない。

逆の立場だったら嫉妬してしまうのは間違いない。

でもそうではない。

そもそもボクの住む古びたアパートに庭なんてないからね。

実家の母・美智子がやろうって言うから行っただけだ。

それも

「家の中でやったら油まみれになるから」

という理由で外で焼肉をしたというだけ。

バーベキューセットもない。

庭の真ん中にホットプレートを置いて、そこで焼いて食べるだけ。

これを「庭でバーベキュー」と言っていいのだろうか。

薄暗い庭にポツンとあるホットプレートを４人で囲む姿は、全く優雅な感じがしないよ。

バーベキュー特有のパーティーっぽさが全くないもんね。

外用の椅子もないから、ダイニングテーブルの椅子を持ってきて取り囲んでいたので、一層地味な感じになってくる。

しかも実家の横ってそれなりに人通りがあって、ちょこちょこ見られるんだよね。

それが恥ずかしい。

バーベキューセットで、大人数でやっているなら華やかな感じがしてまだいいけどさ。

庭でひっそりホットプレートを取り囲んでいる姿は、ちょっと異様な感じがするだろう。

人が通るたびに目を伏せて、肉を焼いていきましたよ。

しかし実家が経ってもう４０年以上になるけど、庭でバーベキューなんかしたの初めてだったな。

母・美智子が今回のを気に入ってまたやろうなんて言い出さないのを願っておこう。