久しぶりに何も予定がない日。
おまけに今日は息子(4歳)と2人っきり。
じゃあ公園にでも行こっかな。
連れていってあげたいという気持ちよりも、家の中で相手するよりはラクだからさ。
自分の為なのだ。
だって家の中だと逃げ場ないんだもん。
例えパソコンに向かって作業をしていても、奴はオモチャを持って「遊ぼう」と近づいてくる。
聞こえないフリをしていても、聞こえないフリをやめるまで「遊ぼう」と言い続ける。
トイレに入っていても、「遊ぼう」とドアを叩いてくる。
うたた寝しようとしても「遊ぼう」と飛び乗ってくる。
考え事をしていても耳元で「遊ぼう」と言われ続けるので考えなんで浮かばない。
休まるヒマが全くない。
恐ろしいのだ。
公園に言ってもボクが面倒見るのは同じとはいえ、遊具がいっぱいあるからね。
多少は放っておけるだろう。
という事で行ってきた。
滑り台をしたり、船で遊んでたり、川に行ったりするのを見守る。
多少付き合わされたりもしたが、まあやっぱり家の中よりはラクかな。
公園最高だ。
作ってくれた、国か県か市か町か村かどこか知らないけど、ありがとう。
これであれだな。
大人が休憩出来る小部屋があると最高だな。
一応子供を見守るため、園内に監視カメラを大量に設置しててさ。
それをモニタで見ながら、冷暖房のきいた小部屋のソファーで、ノンビリとチョコでもつまみながら過ごせたら更に最高だよ。
国か県か市か町か村かどこか知らないけど、前向きに検討していただきたいものだ。
さて、そんな公園。
息子が滑り台で遊んでいると、見知らぬ子供達が近づいてきた。
引っ込み思案な息子に対し、積極的な子供もたくさんいるんだよね。
そういう子が話しかけてくれるのはありがたい。
同い年くらいって事もあり、一緒に遊び始めた。
そんな時。
息子はその子達に向かって
「それ、俺はさっき見たよ」
なんて言っていた。
俺!?
いつも家では自分の事を、自分の名前に「ちゃん」を付けて呼んでいるくせに、ここでは俺!?
保育園では俺って言っているのは知っていたけどね。
周りの友達がそう言っているから、それはまあ仕方ない。
でもここでもそう言うんだなぁ。
たぶん、俺って言うのが強い人って感じがするから、見知らぬ子の前で虚勢を張っているのだろう。
4歳でもそんな感覚ってあるんだね。
ワル憧れというか、ワルアピールというか、そんな感じのやつ。
陰ではボクの事を「親父」と言っているかもしれないし、園服の裏側にはこっそりと龍の刺繍とか入れているのかもしれない。
恐ろしい。
ま、父親であるボクはそんな感覚が全くなく、貧弱なまま大人になっちゃったからな。
今になって、多少はワルい時代を過ごしておけばよかったって後悔しているからな。
是非息子にはその無念さを晴らすため、立派なワルになっていただきたいものだ。
