数人で居酒屋へ。
同級生が中心だ。
シャインクラブのマサキもタツヤもいる。
ボクは比較的みんなと会えているとは思うけど、こんな機会じゃないと会わない人同士もいるからね。
せめて新年会くらいは毎年開催するようにしているのよ。
気楽なメンバーだから、何の気兼ねもないのがいい。
ボクは普段こういう時はついつい遠慮しちゃって、あまり変わったメニューを注文出来ない。
自分が食べたいものよりも、番人受けするのを選んでしまう。
本当はカニ味噌とか頼みたいんだけどな。
ネギトロユッケとか食べたいんだけどな。
と思っても、みんなでいる時は注文しにくかったりしちゃうのよ。
でもこのメンバーだったら全然平気。
ここはあまり個性的で惹かれるようなメニューはなかったけど、それでもどじょうの唐揚げなんてのを注文してやりましたわ。
ボクとタツヤしか食べてなかったけどさ。
付き合いも長い人ばかりだから、お互いの事も知り尽くしているのもラクなとこだ。
と思っているとこに、少し遅れてK氏が登場。
それを見た愚妻が
「あー!Aさん(K氏の名前)いらっしゃい~!」
と言うと…
「Aさん?誰それ?」
とR氏。
え?
嘘だろ!?
もしかしてK氏の下の名前を知らなかったのか?
もう何年の付き合いになるんだよ!
まあ下の名前で呼ぶ人は少ないとはいえ、それでも何度も聞く機会はあったはずだぞ。
恐ろしい。
知っていると思っていても、まだまだ知らない事があるのかもしれないなぁ。
R氏だけに限らずだ。
もしかしたら一番近いマサキやタツヤですら、そうかもしれないぞ。
ボクの事も実は知らなかったりするんじゃないのか?
さすがに下の名前は分かるだろう。
でも血液型は知らないかもしれない。
好物とかも知らないかもしれない。
おへその横に小さいアザがあるのとかも知らないかもしれない。
母親の旧姓とか、一番最初に買ったレコードとかも知らないのかもしれない。
友達として、それはいかん。
いかんぞ。
友達であれば、髪の毛の本数まで知っておくべきだよ。
今度ボクの自伝を書いて、読ませる事にしよっと。
