おふくろの味

ちょっと出かけていた帰り、用事があったので実家に寄った。
玄関先で用事を済ませ、すぐに帰ろうと思っていたのだが
「晩ご飯食べたか？」
と聞かれたので素直に食べてないと告げる。
「じゃあ食べていくがいい」と母・美智子。
おっ！
ありがたい！
実家から離れて１０年以上。
やっぱおふくろの味ってのはいいもんだ。
さてさて、何を食べさせてくれるのかな。
と思っていると…
「はい」
と言って母・美智子が手渡してきたもの。
それは…

ピザのチラシ。

え～！！
ピザ～？？
ウチのおふくろの味は宅配ピザか。
しかもすぐ「そっちのチーズとトマトのやつが美味しそうと思う」と言ったとこをみる
と、どうもピザを注文する機会を伺ってた感じだ。
近くにピザ屋が出来たから頼んでみたかったけど、父・康彦はピザなんて好まないから
ボクか兄一家が帰ってくるタイミングを待ってたのだろう。
ま、いいけど。
注文して美味しく食べましたわ。
母・美智子は「スーパーで３８０円で売ってるのと味変わらんわ」と言ってたけどね。

ボクがピザを食べている間、横で父・康彦がジグソーパズルについて熱く語っていた。
この人は前から話がクドいうえに長いのだが、今日のテーマはジグソーパズルらしい。
最近ジグソーパズルにハマっているという序章から、この前２つ目の作品を完成させた
ってことまで、クドく長く語っていく。
中でも「パズルってのはワクから揃えたら上手くいく！それに気づいてからは順調に進
むようになった！」というパズルの基本を、さも大発見のように何度も何度も語ってい
たのには聞くだけでも疲れたね。
そんなもん小学生でも知ってるっての！