時代はかわっても,
黒板は,学校の教室の象徴のようなものである。
OHPが普及したときも,
ホワイトボードが普及してきても,
やはり黒板は,健在である。
プロジェクターやプレゼンテーションソフトが普及しても,
やはり黒板が全くなくなってしまうことはないであろう。
アナログそのもののような黒板が,
使用に際しての自由度や柔軟性,あるいは経済性のゆえに,
長く使われ続けているのは,
いささか感慨深い。
その黒板の使い方が,最近,
少々雑になってきているような気がしてならない。
黒板は,1時間の授業で1度も消さずに,
黒板1枚で1時間の授業の内容が概観できるのが理想とされてきた。
これは,なかなか難しいことなのだが,
この原則を知らない教師もいるようだ。
黒板に,フリーハンドできれいな直線を描くとか,円を描くとか,
日本地図や世界地図をすらすらと描くとかいったことは,
めだたないが教師の技術として誇り得るものだとも思うのだが,
これまたあまり顧みられないようである。
黒板を消すときは,上から下へまっすぐに消すようにすれば,
粉が飛び散らず,きれいに消える。
黒板全体を上から下へと消した後,
今度は,横へ,左から右へ,右から左へと消していく。
そして,もう一度,黒板全体を上から下へと消せば,
黒板は本当にきれいになる。
黒板をきれいにする作業などは,
子供たちの仕事にしてある場合もあるだろうけれども,
教師としても,
毎朝,きれいな黒板が子供たちを迎えるようにしておきたいものである。
黒板に書いてある日付が,昨日やおとといの日付だったりするのは論外である。
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