学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

教師の経験

2011-10-09 | 教育
教師は,人間相手の仕事であるから,
明らかに経験豊かな方がよいはずである。

教職にとって経験に勝る財産はない。
ただ,自分だけの経験では,
ひとりよがりになることもある。
だから,
それを修正するために研修が必要なのである。
しかし,やはり経験豊かな教師は優れた教師である。

ところが,
昨今,一般企業等の傾向と異なり,
年配の教師ほどやる気を失うという趣旨の
分析結果が出てきた。
その原因を,若い教師に比べて
年配の教師の生徒教師関係が
うまくいかないことに求める考察が
識者によってなされている。

なぜ,そのような考察がなされるのか,
はなはだ疑問である。

普通に考えてみればわかりそうなものだが,
人と付き合うときに,年齢と性格と,
どちらを重視しているだろうか?
年配でも好かれる教師はたくさんいるし,
若い教師でも生徒から
総スカンをくっている教師もたくさんいる。


年配の教師がやる気を失うのは,
自身の経験が教育現場で軽視されるからである。
いや,年配の教師の蓄積を無にするような
わけのわからない「新しい」教育が,
改革の名のもとに導入されてきたからである。
実は,その改革こそ,学校崩壊の元凶なのだが,
改革の旗振り役は一時期脚光をあびればそれでよいのであって,
ゆっくりとあらわれてくる改革の結果までは責任を持ちはしない。

年配の者がその職業生活の中で築き上げてきた
さまざまな経験の蓄積を,
若い世代が敬意をもって遇するという,
一般社会ではごく当たり前であって,
かつての学校でも当たり前であったことを,
今の学校でも行うようになれば,
確実に学校はよくなっていくのである。

教師の人生

2011-10-03 | 教育
結局,いま目の前にいる子供たちのために,
一所懸命になることしかないのではないか。

自分の限られた力を出しきって,
うまくいったときには,
有頂天になって喜び,
うまくいかないときは,
己の非力を嘆いたり,おろおろしたりする。

認められたり,感謝されたりすれば,
教師こそ我が天職と思い,
批判や非難を受ければ,
自分は教師に向いていないのではないかと思う。

それが,教師の姿である。

揺れ動くのはあたりまえ。
それでも,
「子供たちのために」,
その気持ちだけが,
教師の人生を支えている。

教師の元気

2011-10-02 | 教育
教師は,子供と一緒にいると元気になる。
それが本当。

でも,子供と一緒にいることが苦痛だったり,
嫌になったりするときもある。
そんなときは「教師」である自分を責めないで,
無理をせず,ちょっとのんびり休養するのがよいでしょう。