学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

臨時的任用職員の学級担任

2013-11-18 | 教育
臨時的任用職員が学級担任を任されるということが
常態化しているようなところもあるやに聞き及ぶが,
それが本当ならば,はなはだ疑問である。

臨時的任用職員が学級担任をするというのは,
それこそ「緊急の場合」に限られるのではないか。

例えば,その臨時的任用職員が教員採用試験の不合格者であった場合,
教育委員会は保護者に対して納得のいく説明ができるのであろうか。

それ以前に,保護者に対してそのような情報が公開されているであろうか。
もし公開されていないとすれば,なぜ公開しないのであろうか。

もし,臨時的任用職員がたとえ教員採用試験に不合格であったとしても,
その学校の校長から見て,
学級担任をするにふさわしい人物であり,
見識の持ち主であると認めるならば
教員採用試験合格者と見なす何らかの措置を教育行政は講ずるべきではないか。

こういう意見に対して,教員採用試験は任用候補者を決めているだけであって,
教員免許状をもっているのだから問題ないという言い方をする人がいる。
あるいは,教員採用試験に受かっていても,ろくでもないのがいるし,
教員採用試験に不合格でも立派な人がいるという言い方をする人がいる。

しかし,一般の感覚からいって,これはへ理屈にしか聞こえない。

少なくとも年度当初から学級担任を任せる教員については,
教育行政はすべて教員採用試験に合格した正規任用者とみなす
扱いや待遇をするべきだと思うのだが。

教員になりたいという熱い気持ちを逆手に取って,
不安定な雇用条件で正式採用の保証もなく,
学級担任という重い責任をおわせるのは,
不合理ではないだろうか。

教室をきれいにする生き方

2013-11-17 | なつかしい先生
中学校の時の音楽の先生なのだが,
この先生は,ひまさえあれば,音楽室のいたるところを,
ぞうきんで拭いていた。
授業の合間,汚れたところをみつけたときには,授業中であっても,
ぞうきんで,きれいに拭くのである。

そして,我々生徒には,「美しい音楽を聞く場所は,美しくなくてはならない」と
いつもおっしゃっていた。

なつかしい先生である。

我が身を振り返って,
自分の教えている教科と教室環境の整備とを,
教師自身の生き方と感じさせるほどのインパクトを
この先生のように,生徒に与えることができているだろうかと思うと,
いささか心もとないのである。