学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

質問する子と質問しない子

2011-07-14 | 教育
授業でわからないことは先生に質問することは
よいことであると思われている。
事実,大人の世界でも,
アメリカの大学の様子などを引き合いに出して,
質問する力が大切だなどと言われることが多い。

しかし,本当にそうだろうか。

私が子供の頃を考えてみると,
質問する子と質問しない子がいた。
質問する子は,だいたい成績で言うと,
中ぐらいのちょっと上ぐらいが多かったように思う。
逆によく出来る子供は,
ほとんど質問しなかったように思う。
授業内容に疑問などなかったか,
さもなくば,疑問点があっても,
自分で調べたり,考えたりして,
自力で解決していたのであろう。

自分で調べたらわかりそうなことは,
安易に質問すべきではないと
考えていたのではなかろうか。

これもまたひとつの見識である。

こういうことを思い出していると,
授業でただただ質問することがよいことのように言うのは,
いささか浅薄にも思える。

質問しないという美質もまた認められるべきであろう。