学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

学びの矛盾

2005-09-28 | 教育
ちょっと思いついたことである。
信憑性はない。

学習意欲が同じだとして,

シャープペンシルを使っている人と,
鉛筆を,ナイフで削って使っている人と,
どちらが効率よく勉強できるであろうか。
どちらが高いスキルを身につけることになるであろうか。

語学を学ぶときに,
すべての新出単語に注がついていて辞書を引く必要がない教科書を使う人と,
わからない単語を自分で見つけて辞書で調べながら読む人と,
どちらが効率よく勉強できるであろうか。
どちらが高いスキルを身につけることになるであろうか。

授業を受けるときに,
わかりやすく理解しやすいように整理された知識を与えてくれる授業を受ける人と,
難解でいろいろと自分で調べなおさないとわからないような授業を受ける人と,
どちらが効率よく勉強できるであろうか。
どちらが高いスキルを身につけることになるであろうか。

いずれの場合も,前者が効率よい勉強につながり,
後者が高いスキルを身につける方法となる。

学習とは,知識を身につけることであると共に,
スキルを身につけることでもある。

とくにスキルは,実社会での問題解決能力に直結しており,
それこそ〔生きる力〕に直結するものである。

ところが,スキルを身につけるために有効な方法と,
効率的に知識を身につける勉強の方法とは,
相容れない面がありそうである。

知識を比較的原始的な方法で
身につけるしかなかった時代のほうが,
問題解決能力と知識量ともに
身につけることができていたのではあるまいか。

知識を身につける洗練された方法が工夫されればされるほど,
学習者の問題解決能力が低下するということにはならないだろうか。

あくまでも単なる思いつきである。
ご叱正を乞う。

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