学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

教育言説を考える

2016-01-02 | 教育
そうであっても,そうでなくてもよいことを,そうでなければならないように主張することは,意味がないばかりか有害である。

世の中の教育に関する言説は大体の場合,そのたぐいである。それほど一所懸命に主張しなくてもよい,ほぼどうでもよいことなのである。

ほとんどすべての教育言説は,逆もまた真なのである。

教育することは,人間にとって,子供を育てていくうえでのあたりまえの営みである。教育は生きていくうえでの本質的欲求であって,もともと何か目的を意識して行う行為ではない。だから,合目的的に教育を語ろうとするとどうしても嘘っぽくなるのである。とにかく,教育に関することはどうとでもいえるし,教育について語られることは大して意味がないことが多いように思える。

学校にしても,単純に言って,教師は,教えたいから教えているのである。それ以上でもそれ以下でもない。教師にそれができないようにしてしまうような教育言説が,学校教育をダメにするのである。