学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

学校教育の限界

2005-09-30 | 教育
学校教育は,集団教育という性質上,
そこで行われる教育活動には
自ずから限界がある。

たとえば,以下にあげることは不可能である。

1 すべての生徒に対して,個に応じた教育を施すこと
2 すべての生徒が完全にわかる授業を展開すること
3 すべての生徒に充実感をもたせること
4 すべての生徒の行動を予見し,トラブルを事前に回避すること

これらの事柄が学校教育に期待されることが多いが,
もともと学校にはこれらを可能にする機能はない。

もしも,これらのことが可能であると標榜する学校があるとしたら,
それは,誇大広告かもしくは妄想である。


学校が可能なことは,

1 すべての生徒に対して,平等な学習機会を与えること
2 時間割を定めて授業を計画し,実施すること
3 教育的見地から諸活動を計画し,実施すること
4 トラブル発生後,可能な限り対応すること

などである。

例えて言えば,
学校は,一定のダイヤに従って,
線路のうえを走っている列車のようなものであるから,
線路のない方向へ行ったりはできないし,
乗り遅れた者をいつまでも待ったりはできないのである。

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