学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

プログラミング的思考はいらない

2019-04-07 | 教育

日常生活でプログラミング的思考をしている人などいるのだろうか? また、仕事でプログラミング的思考をしている人もいるのだろうか? まず、適切にプログラミングされたコンピュータが人間の及ばないような成果を出せるのは、「思考」の秀逸さによるのではなく「記憶」の面で、膨大な記憶容量があり、それらのすべてを迅速に誤りなく取り出せる能力がその基本にあるからである。「記憶」の面ではるかにコンピュータに及ばない人間は、プログラミング的思考を超えた思考力によって、人間としての特性を維持するしかないのである。コンピュータがどう考えているかを理解するために、プログラミングの仕組みやコンピュータの仕組みを勉強するというのなら話はわかるが、小学校の教科教育でプログラミング的思考などを意識した教育を本気で導入すれば、子供の思考力の鈍化と停滞を生み出すことは間違いない。子供にはむしろ、先哲の思考のプロセスや結果を文章読解を通して学ばせるべきなのは、今も昔も変わらない。そもそも思考力のメカニズムが十分に解明されているわけでもないのに、「~的思考」などというものを学校教育の場に持ち込もうとする人の思考力の欠如をこそ問題にすべきである。



最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。