最近,ふとしたことから文房具店で,
子供用の書道用具セットを手にとってみる機会があった。
何かおかしい。あれ・・・?
硯が軽すぎるのである。
よ~くみると,なんとプラスチック製である。
でも,墨はついているのだから,この硯で墨をするのであろうか??
ちょっと驚いて,今度は筆を確かめてみる。
これまた,よ~く見ると,これまたプラスチック製である。
あたかも竹であるかのような色合いだが,竹ではない。
考えてみれば,子供たちのまわりには
いつのまにか,どんどん本物がなくなっている。
都会の学校では,
運動場は,本当は芝生ではないのに芝生のような緑色をした人工芝。
教室の机は,木製ではないのに木目調の机。
ほうきもプラスチック製だし,
食器も,陶器や漆器のふりをしたプラスチックだ。
これらの製品を作り出す技術力には敬意を払いたいが,
それでもやはり気になってしまう。
これらの製品は,驚くべきことに,必ず本物に似せてつくってある。
本物に似せているということは,本物ではないということだ。
子供たちは,本物を知らないまま大人になっていく,
それでいいのだろうか。
少なくとも,子供たちには,本物に触れさせてやるのが,
大人の務めではないだろうか。
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子供用の書道用具セットを手にとってみる機会があった。
何かおかしい。あれ・・・?
硯が軽すぎるのである。
よ~くみると,なんとプラスチック製である。
でも,墨はついているのだから,この硯で墨をするのであろうか??
ちょっと驚いて,今度は筆を確かめてみる。
これまた,よ~く見ると,これまたプラスチック製である。
あたかも竹であるかのような色合いだが,竹ではない。
考えてみれば,子供たちのまわりには
いつのまにか,どんどん本物がなくなっている。
都会の学校では,
運動場は,本当は芝生ではないのに芝生のような緑色をした人工芝。
教室の机は,木製ではないのに木目調の机。
ほうきもプラスチック製だし,
食器も,陶器や漆器のふりをしたプラスチックだ。
これらの製品を作り出す技術力には敬意を払いたいが,
それでもやはり気になってしまう。
これらの製品は,驚くべきことに,必ず本物に似せてつくってある。
本物に似せているということは,本物ではないということだ。
子供たちは,本物を知らないまま大人になっていく,
それでいいのだろうか。
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