SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画 「マザーウォーター」

2010年11月02日 | 映画(マ行)
 冬の陽だまりが今日も温かい。ここでお弁当でも食べようか・・・という風情の、何も特別のことは起こらないが、それはそれで退屈もしない・・・という意味での癒し系作品。

 最近、川の流れるこの町にやってきたらしい二人の女性がカウンターバーとカフェを開いている。それに豆腐屋をやっている若い女性や風呂屋を経営している男がいる。みんな水に絡んだ仕事だ。

 小林聡美のやっているバーはウィスキーしか出さない。何故なのか?この町だから?というような会話がある。バーで出るのはサントリーの「山崎」だ。山崎工場は京都・大阪の境界にあり、近くを宇治川、桂川が流れている。
 その辺のお話のようだ。

 胎児は母の胎内で羊水に浮かんでいる。何やらそのあたりに由来するかのような、これは女性の生理から生まれた作品だ。

 裏では何かが起こっているようなのだが、肝心なものは画面には出てこない。日常をひたすら、ただありのままに生きる、これは生粋の女性映画だ。


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