波乱万丈のサクセスストーリー。それだけでも成立するストーリーを、クイズ番組のあまりの正解率に対する嫌疑への証言、という知的な語り口で構成している。
自分の人生がそっくり出題されるような、そんな偶然があるだろうか?と疑問を呈する向きもあろうが、それが運命だったのだとこの映画は言っている訳だ。納得してもらうしかない。
ほとんど拷問に近い取調べを受けておきながら、何事もなかったかのように平然と翌日の生収録の続きに顔を出せることに驚く。黙って耐えるしかない、それがインドの現実であり、日本とは違う日常がベースにあるということだ。
みのもんたがコマーシャルの間にあんなことをやっているわけではない。ですよね?
最終問題は簡単すぎるが、物語の構成上、主人公の人生に於けるもっとも大切な場面が出題されると言う展開ならば・・・やむを得ない?
エンドクレジットのダンスはとてもハッピーな気分にさせられて楽しい。オスカー作品にしては公開規模が小振りなのはスターが出ないから?