わたしは、この映画を予見なしで見た。
その方がよい人は、これ以上見ないで見てください。
勿論、冒頭から、それらしい予感はするのですが、
途中で、登場人物の置かれた立場を知って愕然とする。
これは、サイエンスフィクションです。
こんなことは、あり得ないし、あってはならない。
ただ、登場人物はその運命を淡々と受け入れている。
ちょっと、理解しがたいシチュエーション。
でも、この映画のもう一つのテーマ。それは本当の愛。
本当の愛があれば、その運命を猶予されると聞いて、
主人公たちは奔走するが、その結末は、これもネタバレしたくない。
一人の男を巡る二人の女の感情。
それが、特殊な運命だけによけいせつない。
淡々と受け入れる(悲痛な叫びもあるが、全体として)運命。
綺麗な自然をとらえるカメラワークと、主人公たちを演じる俳優たちの素晴らしさが光る。
日本生まれの作家 カヅオ・イシグロ原作
何か哲学的な匂いがします、観劇中に眠りに誘われそうな予感がします。
要は、サイエンスフィクションです。
まあ、こんなことが起これば大変なのですが、
その運命を引き受けて、なおかつ生きようとする、愛に生きる。そんな話です。
必ず近日中に観る事にします。
死ぬのが義務付けられるなんて
苦しい叫びが本当だろう。