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「ラヴレース」、一世を風靡したポルノ映画の主演リンダラブレースの半生

2014-08-04 16:45:47 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

1972年に公開されたポルノ映画「ディープスロート」、その主役を演じたリンダラヴレース。その実録映画だ。

ポルノ映画というから怪しい映画に思われるが、その面は抑え気味で、むしろ、男に翻弄された女の悲劇を描いている。

21歳のリンダは、厳格なクリスチャンの出で、何かにつけ制約を受けていた。そんな彼女が弾かれたのは、優しい男だった。一応両親にも紹介し許しを得て結婚するが、実はこの男が曲者。

性技をたっぷり仕込んだあと、ポルノ映画に出演させることに成功。その演技ゆえに「ディープスロート」は大成功、一躍スターの座に上り詰めた。

サミー・デイヴィス・Jrや「プレイボーイ」編集長のヒューヘフナーとも知り合いになり、トップスターの夢がかなう。

しかし、結婚した相手は曲者、DVであり、性の強要であり、自身は、麻薬に手を出し借金を重ねていった。

リンダにその後映画の話も出るが、結局男につぶされ、ぼろぼろになる。

厳格な家庭ゆえに、夫から逃れることができなかった。

だが、6年後、それらを自伝にし、以後再婚幸せな後世を送ったという。

このポルノ女優という難役に「レミゼラブル」のアマンダ・セイフライドが扮し、体当たりの演技だ。

映画のシーンなどは、処理されて危ないシーンはなく、女性でも安心して見ていられる。

厳しい家庭と夫の暴力という、今ではかなり改善されているが、当時は女性の悲劇でもあった。

その物語を、ドキュメント出身のロブ・エプスタイン&ジェフリー・フリードマンのコンビが、手堅く描いている。

ラストには、実在のラヴレースのシーンも用意されている。

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