ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「用心棒」、黒澤明監督作品!

2024-01-17 16:20:20 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

NHK BS プレミアム 鑑賞  1961年製作

宿場町へ来た浪人(三船敏郎)が、町で対立する博打の元締め同士を戦わせて双方を町から一掃する。
浪人は腕の立つことこの上ない侍だが風来坊、気の向くままに旅をしている。たまたま入った宿場町は、どの家も雨戸を閉め、街路には寒風が吹く。めし屋のおやじが言うことには、落ち目になってっきた旧来の博打の元締めと勢いのある新興の元締めが対立、日々争いが絶えない。それぞれのバックには有力商人がくっついているという。それを聞いた浪人は双方の元締めに自らを用心棒として売り込む。
ここから痛快な時代劇が始まる。自分の刀の腕と策略で元締めの対立を煽っていく浪人。その策略の面白さや予想外の展開、圧倒的な刀さばき、借金のカタに妻を取られた父子への援助、コミカルな脇役たち、クールな敵と映画の面白さが満載だ。

時代劇に西部劇の要素を取り入れた痛快娯楽活劇。ピストルにマフラーのニヒルな殺し屋を演じた新鋭・仲代達矢の存在感が光る。

適切な役者の配置と演技によって、ぐっとしまった作品になっている。

黒沢・西部劇場だ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ブラッド・チェイサー 呪... | トップ | 「波紋」、絶望を笑え! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画」カテゴリの最新記事