ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ベートーベン」、世界中を笑いと愛で包み込んだ!

2024-08-28 17:06:31 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆

NHK BS プレミアム 鑑賞   1992年製作

ペット泥棒のもとから脱走して、ニュートン家に紛れ込んだセントバーナード犬のベートーベンと、ニュートン家(父親がすごくステレオタイプな犬嫌い)の家族との交流を暖かい目線で描いている。

清潔好きで犬嫌いのパパ、ジョージ(チャールズ・グローディン)は、妻アリス(ボニー・ハント)や3人の子供たちに哀願され、しぶしぶ子犬を飼うことを承知する。音楽好きで、ベートーヴェンと名付けられた子犬は、日に日に大きくなっていく。

逃亡仲間のブルテリアの世話を焼いたり、長女ライス(ニコール・トム)の恋の仲介をしたり、弟のテッド(クリストファー・キャスティール)のガードマンを務めたりと、大忙しのベートーヴェン。パパの会社の事業拡大のため、ママも会社に出勤することになり、ベビー・シッターが雇われるが、彼女が目を離したスキに、末っ子のエミリー(サラ・ローズ・カー)がプールに落ち、ベートーヴェンが助ける。その日の午後、出資者と称し、会社を乗っ取ろうと企てる夫婦がニュートン家を訪れるが、ベートーヴェンが邪魔して契約をぶち壊す。そこへバーニックがやって来て、ベートーヴェンを挑発し、襲われたように見せかけ、彼の言葉を信じたパパはベートーヴェンを彼の手に渡す。バーニックの陰媒に気づいたパパは、ベートーヴェンを救うため、一味の秘密倉庫に向かった。仲間のブルテリアが実験に連れていかれそうになり、ベートーヴェンはバーニックに襲いかかる。その時、パパが屋根を突き破って乱入する。同時にママたちが乗った車も突っ込んで来て、衝撃のために宙を舞った注射器がバーニックの胸に刺さり、ダウン。解放された犬たちとベートーヴェンは、一緒にニュートン家で暮らすのであった。

 

 

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「クナシリ」、国後島の今!

2024-08-28 16:18:34 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

ロシア系フランス人のウラジーミル・コズロフ氏が撮影。国後島の現状をロシアの許可をとりつつ、取材したもの。

北海道からわずか16キロに位置し、かつては四島合計で約1万7000人の日本人が暮らしていたという北方領土。しかし戦後1947年から48年にかけて日本人の強制退去が行われ、日本政府は問題が解決するまで入域を行わないよう国民に要請している。寺の石垣、朽ち果てた船や砲台、欠けた茶碗など、現在も島のいたるところに残る第2次世界大戦の痕跡。ロシア人島民たちはそれらを土から掘り起こしながら、日本人との思い出を振り返る。国後島の厳しい現状や島民たちの生活の様子、政治に翻弄されてきた彼らの複雑な思いなど、ロシア側の主張に偏ることなくありのままに映し出す。

本作が映し出す国後島には、美しく豊かな自然や風景があるし、普通に暮らしている人々だって多くいる。と同時に、戦争の残骸が今なお残り、社会に置き去りにされたみたいに不便な暮らしを余儀なくされる人がいて、ゴミの投棄で荒れ果てた場所もあるようだ。島民の一人がこぼす一言はとても複雑な余韻を残す。とはいえ、これは決して政治的な映画ではない。難しい話を抜きにして、じっと見入ってしまえる作品である。

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