ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「野菊の墓」、松田聖子主演の悲恋映画!

2018-09-22 17:28:56 | NHKプレミアムシネマ

おすすめ度 ☆☆☆

伊藤佐千夫の「野菊の墓」(1906)が原作。

同じ原作の映画化に、木下恵介監督の「野菊のごとき君なりき」、同名の富本壮吉監督作品。山口百恵主演のTVドラマなどがある。特に、木下作品はすぐれていた。

本作品は、松田聖子主演がキーで、なんと東映作品だ。1981年作品。

プロデューサーの吉田が、社長を説得して、サンミュージック協力の元、映画化。当時助監督だった澤井信一郎のデビュー作となった。

先日亡くなった樹木希林が重要な役どころで活躍。

松田聖子の相手役はオーディションで選ばれた桑原正。

物語は、明治初期。まだ、封建時代が色濃く残る背景。

幽玄な信州の山河を背景に、身分の違いゆえ叶わず散った少年と、年上の少女の悲恋。73歳になった老人の回想形式で物語は進む。

15歳の少年・斎藤政夫と2歳年上の従姉・民子との淡いを描く。

澤井演出が、丁寧で涙を誘う。

母役の加藤治子の演技が光る。

当時売り出し中の松田聖子、まだ、初々しく、せつない・



 

 

 

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「ミステリーロード/欲望の街」、史上最高次元のオーストラリアンノアール!

2018-09-22 11:22:03 | オーストラリア映画

おすすめ度 ☆☆☆

西部劇好き ☆☆☆★

2013年作品 劇場未公開 

2013年にオーストラリアで製作され、翌年の同国の映画賞を独占したミステリードラマ。

都会での任務を終え、故郷であるクイーンズランドの奥地に戻って来た刑事、ジェイ・スワン。そんな中、アボリジニの少女が殺害される事件が起こる…

原住民差別の厳しい、砂漠地帯。酒と麻薬に溺れる原住民たち。それを食い物にする連中が。

アポリジニの警官は、差別をひしひしと感じ、孤独に捜査を重ねる。原住民は、黙して語らない。

別居中の嫁と娘。娘は麻薬に手を出しているらしい。

捜査を妨害する仲間と同調する上司。

音源の少ない地味な映画だ。

ただ、ひろびろとした荒野、さびれた原住民区。野良犬がうろうろ。

娘に対する脅迫めいた文言。やがて、妻の家が荒らされている。

地味だが、しっかりしたつくりの映画だ。

前任者は殺されていた。

ラストは、壮絶な銃撃戦。

アーロン・ペダーセンが渋い刑事を好演。

ハードボイルド好きにはたまらない。

ただ、車での尾行は見つからないかとひゃひゃ。

 

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