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またまた「コロンバイン」関係の映画です。
こちらは2005年の作品で「コロンバインの空に」、原題は「DAWN ANNA」です。
主人公のシングルマザー、アナーを演じるのがデブラ・ウィンガーなんですがすごくなつかしい。
彼女の若い時の作品はたくさん観ました。
そして素敵に年を重ねて、今は55歳になっているんですよね~
ちなみにこの作品の時は50歳か・・・年をとることにあらがうことなく自然な雰囲気が良いですね。
(余談ですが、私は彼女の歩き方を見ただけで彼女だと当てられます!ちょっと特徴があるんだな)
それからこの作品の監督アーリス・ハワードはデブラの現在の夫なんですね~
さて、作品のおもな内容は・・・
コロンバイン高校銃乱射事件で娘を失った母を主人公に描く実話です。
だから事件そのものについては本当に後の方からやっと出てくる感じ。
でも実話ならではの悲しみや苦しみがすごく伝わってきた作品です。
4人の子どもを持つシングルマザーのアナー(デブラ・ウィンガー)は代理教員の仕事をしながら生活をするのが精いっぱいの毎日でした。
やっと仕事のめどがついた後は子ども達4人もフル回転で家事や雑事を手伝う毎日。
この4人の子ども達が本当にすごく良い子ばかりなんです。
それぞれの学生生活が忙しい中で、家族が結束して思いやりを持って支え合う、それは見ていて本当に素晴らしかったです。
アナーに誠実な男友達ビング(ラリー・オースティン)ができて、久しぶりに充実していた時にアナーの身体に病魔がやってきます。
脳に血栓ができて手術をするものの、今度は言語と身体のマヒが・・・
苦しいリハビリを子ども達やビングが支えてくれて、何年もかかって話ができるようになり歩けるようになるのですが、この時のデブラの迫真の演技は本当に良かったです。
彼女自身も車の事故で同じような体験をしたと聞きましたが、やっぱり上手い役者さんだな。
5年後、ビングと結婚して大きい子ども達はそれぞれ独立していた頃、一番下の娘がコロンバイン高校の事件の被害者となってしまうのです。
これは本当に悲しい・・・
あの事件では教師を含めて13人が犠牲になったのですが、それぞれの存在がどんなにかけがえのないものか、すごく心を打ちのめされた事でしょう。
そして末娘を失ったアナーがする事は「銃撲滅」を目指してあちこちで講演して訴える事でした。
次々襲う不幸を乗り越えて、訴えるアナーには母として一人の人間としての強さを感じました。
実話ならではの説得力もあり、悲しいけれど最後まで観て心を打たれた作品です。
今回の評価は・・・ 星4つ ☆☆☆☆
デブラが復帰してくれて良かったな・・・