「dot the i」をDVDで鑑賞。
こちらは2003年のイギリス・スペインの映画です。
何といってもこの題名が気になっていました。
慣用句の「dot the i's and cross the t's」・・・iとtを混同しないように正確に点(dot)や横線を引かなくてはならない。
つまり細かい所まで充分気を配る、という意味です。
かなり洒落たタイトルに感じました。
おもな内容は・・・
もうすぐ結婚する女性カルメンが「ヘン・ナイト・パーティー」と呼ばれる儀式の中でキスをした男性キットに惹かれてしまう所から始まります。
カルメンとキットとバーナビーの三人による三角関係のもつれを描いた恋愛ドラマに見せつつ、二転三転する展開や巧妙な構成が魅力の異色サスペンス。
疑問が疑問を呼ぶ展開と、唖然とさせられるラストに要注目!
まず、私は役者陣に惹かれました。
このカルメンを演じた女優はナタリア・ベルベケ。
アルゼンチン出身だとか。
ちょっと気の短いカッとなる役ですが、かなり魅力的に感じました。
場面によって表情もガラッと変わるあたりも魅力的。
そしてキット役のガエル・ガルシア・ベルナル。
彼もこの役にぴったり。
繊細そうで、ワイルドで・・・でもお金がない。(だからなのか・・・)
笑顔の口元がどこかで見た記憶があるな~と思ったら「バベル」のサンチャゴでしたよ。
そしてお金持ちのバーナビー(ジェームズ・ダーシー)は突然イメージが大きく変わるのですが、それがこの作品の一番の見どころなんでしょう。
人の感情を翻弄し、実験するような彼が最期は復讐されてしまうあたりは面白いです。
ラストの車に乗っているシーンはカルメンとキットです。
すべてしてやったり!の顔をしていますが、本当はカルメンの復讐ももう一つあるのでは。
キットに騙されたのも事実ですからね~
あのカルメンだったらキットにも復讐してもおかしくない、と私は思いました。
今まで観た映画の中では異色でした。
役者が良かったので結構夢中になって鑑賞しました。
ちょっと味のある展開ですよ。
今回の評価は・・・ 星3つ半 ☆☆☆★
エンドロールの後の映像も面白かったです。