1)”Rainbow” by Moon Bora (korea)
2)”Ctrl Alt Delete” by Free the Robots (USA)
3)”Shangaan Electro”
;New Wave Dance Music From South Africa (South Africa)
4)”My Room in the Trees” by The Innocence Mission (USA)
5)”315360” by Kim Yoon Ah (Korea)
6)”Assume Crash Position” by Konono No1 (Congo)
7)”Air Chall:Lost” by Rachel Walker (Scotland)
8)”Mektubumu Buldun Mu?” by Goksel (Turkey)
9)”Fair Ladies” by Fair Ladies (Thailand)
10)”he Mbira Music of Golden Nhamo” (Zimbabwe)
毎度!!!一年の締めくくり、年間ベストCD10選であります。
形としましては、今年発売された全世界の盤の中から選ぶが、昨年の作品も我が国に入ってくる時差(?)を考慮して選考の対象とする。製作年度の分からない盤は、こちらの都合の良いように解釈させてもらう。
また、昨年まであった”一国一枚、一ジャンル一枚”なる縛りのうち、一国一枚の枠は廃止しました。一ジャンル一枚は変わらず。だってこれを廃止しちゃうと半分以上がトロット演歌になりかねないから。
今年は、テクノやエレクトリコとか呼ばれる音楽にどんどん興味が出てきたり、囁き声系の北米女性フォークに惹かれたり、いろいろ我が音楽観に変化の出た年であり、気が付けば思い入れているはずのタンゴやロシアのポップスをろくに聴いていなかったり。後年、振り返ったら過渡期のベストとなるのかも知れない。
1)猥雑さの勝利だ。こんなものを一位にしてしまった自分が恥かしくてならない。性急に打ち込まれる機械のリズムに乗って、うんざりするくらいにベタなド歌謡曲のメロディがロリ声で歌い飛ばされて行く。この刹那的快楽のミもフタもなさに、韓国の人々が覗き込んでいる時代の深淵を垣間見た気がする
2)アメリカの黒人DJが作った音楽をここに置く日が来るとは思わなかったが。興味を持ち始めたエレクトロニクス・ポップから。戦前のプラハのユダヤ人街の地下室で封印されたはずの人造人間ゴーレムが、どこをどう流れたか今日のアメリカ西海岸の黒人街で目を覚ました、みたいなグロテスク劇。重苦しいビートに乗って飛び交う電子音や生弾きの楽器が形成するカオスに感性をねじ伏せられる快感・・・
3)どう説明したらいいのか分からん。ともかく、ここまで素っ頓狂な音楽が、まだ今日のアフリカから生まれ出てくるという事実だけでも嬉しいよね。
4)生まれたての朝の空気みたいに、ウソみたいにピュアなアメリカの女性フォーク・ミュージック。ほんとかよ?と呟きつつ朝の空気を深呼吸。
5)キム・ヨナじゃないよ、キム・ユナだよ。韓国のロックバンド、紫雨林(ジャウリム)のボーカリストの3作目のソロアルバム。シンと澄んだ世界に一筋、電子音が響き、ユナの神秘的な声が関節の狂った子守唄みたいな節を歌い上げる。現代社会がバタバタと裏返って昔話になって行くみたい。歌詞内容が凄く知りたい。
6)もうこの先は何もありません、みたいな世界の果てまで飛んで行ってしまった電子ムビラ集団。なにやら壮絶なミニマル・ミュージックとなって来た。
7)スコットランドのベテラン・トラッド歌手による、諸行無常歌集。切ないようっと涙しつつ聴く、何度も聴く。もう帰らぬ親しかった人たちを想いながら。
8)どうやら現地の懐メロ企画盤みたいなのだが、いかなるジャンルの懐メロやら、とにかくアラブっぽさより我が日本の昔の歌謡曲を想起させる不思議な曲調が並ぶ。アジア大陸を横に貫く一筋の血の回廊など、幻想は広がる。
9)タイのアイドル・ポップス。デビュー作にして、このデュオのアンニュイ感はどうだ。人影のなくなった、夏の終わりの海辺。ジャズいギターを聴きながら落ちる夕日を眺めていたら、ちょっぴり切なくなって・・・なんてけだるい感傷の流れが妙に心に残りました。しかし、夏の終わりったってタイの海岸物語ですからね。湘南とは違うはずなのに、この音だ。
10)民俗音楽っぽいものは苦手としているんだけど、この幻の親指ピアノ弾きのソロ・プレイには魅了されてしまった。キンコンカンコンと織り上げて行く音の曼荼羅が、いつの間にか壮大な宇宙観と化して、実にスリリング。彼の残した録音が、どうやらこれだけであるらしいのが残念でならない。
2)”Ctrl Alt Delete” by Free the Robots (USA)
3)”Shangaan Electro”
;New Wave Dance Music From South Africa (South Africa)
4)”My Room in the Trees” by The Innocence Mission (USA)
5)”315360” by Kim Yoon Ah (Korea)
6)”Assume Crash Position” by Konono No1 (Congo)
7)”Air Chall:Lost” by Rachel Walker (Scotland)
8)”Mektubumu Buldun Mu?” by Goksel (Turkey)
9)”Fair Ladies” by Fair Ladies (Thailand)
10)”he Mbira Music of Golden Nhamo” (Zimbabwe)
毎度!!!一年の締めくくり、年間ベストCD10選であります。
形としましては、今年発売された全世界の盤の中から選ぶが、昨年の作品も我が国に入ってくる時差(?)を考慮して選考の対象とする。製作年度の分からない盤は、こちらの都合の良いように解釈させてもらう。
また、昨年まであった”一国一枚、一ジャンル一枚”なる縛りのうち、一国一枚の枠は廃止しました。一ジャンル一枚は変わらず。だってこれを廃止しちゃうと半分以上がトロット演歌になりかねないから。
今年は、テクノやエレクトリコとか呼ばれる音楽にどんどん興味が出てきたり、囁き声系の北米女性フォークに惹かれたり、いろいろ我が音楽観に変化の出た年であり、気が付けば思い入れているはずのタンゴやロシアのポップスをろくに聴いていなかったり。後年、振り返ったら過渡期のベストとなるのかも知れない。
1)猥雑さの勝利だ。こんなものを一位にしてしまった自分が恥かしくてならない。性急に打ち込まれる機械のリズムに乗って、うんざりするくらいにベタなド歌謡曲のメロディがロリ声で歌い飛ばされて行く。この刹那的快楽のミもフタもなさに、韓国の人々が覗き込んでいる時代の深淵を垣間見た気がする
2)アメリカの黒人DJが作った音楽をここに置く日が来るとは思わなかったが。興味を持ち始めたエレクトロニクス・ポップから。戦前のプラハのユダヤ人街の地下室で封印されたはずの人造人間ゴーレムが、どこをどう流れたか今日のアメリカ西海岸の黒人街で目を覚ました、みたいなグロテスク劇。重苦しいビートに乗って飛び交う電子音や生弾きの楽器が形成するカオスに感性をねじ伏せられる快感・・・
3)どう説明したらいいのか分からん。ともかく、ここまで素っ頓狂な音楽が、まだ今日のアフリカから生まれ出てくるという事実だけでも嬉しいよね。
4)生まれたての朝の空気みたいに、ウソみたいにピュアなアメリカの女性フォーク・ミュージック。ほんとかよ?と呟きつつ朝の空気を深呼吸。
5)キム・ヨナじゃないよ、キム・ユナだよ。韓国のロックバンド、紫雨林(ジャウリム)のボーカリストの3作目のソロアルバム。シンと澄んだ世界に一筋、電子音が響き、ユナの神秘的な声が関節の狂った子守唄みたいな節を歌い上げる。現代社会がバタバタと裏返って昔話になって行くみたい。歌詞内容が凄く知りたい。
6)もうこの先は何もありません、みたいな世界の果てまで飛んで行ってしまった電子ムビラ集団。なにやら壮絶なミニマル・ミュージックとなって来た。
7)スコットランドのベテラン・トラッド歌手による、諸行無常歌集。切ないようっと涙しつつ聴く、何度も聴く。もう帰らぬ親しかった人たちを想いながら。
8)どうやら現地の懐メロ企画盤みたいなのだが、いかなるジャンルの懐メロやら、とにかくアラブっぽさより我が日本の昔の歌謡曲を想起させる不思議な曲調が並ぶ。アジア大陸を横に貫く一筋の血の回廊など、幻想は広がる。
9)タイのアイドル・ポップス。デビュー作にして、このデュオのアンニュイ感はどうだ。人影のなくなった、夏の終わりの海辺。ジャズいギターを聴きながら落ちる夕日を眺めていたら、ちょっぴり切なくなって・・・なんてけだるい感傷の流れが妙に心に残りました。しかし、夏の終わりったってタイの海岸物語ですからね。湘南とは違うはずなのに、この音だ。
10)民俗音楽っぽいものは苦手としているんだけど、この幻の親指ピアノ弾きのソロ・プレイには魅了されてしまった。キンコンカンコンと織り上げて行く音の曼荼羅が、いつの間にか壮大な宇宙観と化して、実にスリリング。彼の残した録音が、どうやらこれだけであるらしいのが残念でならない。
なんか音楽ファンとしてすっかり復調された感じで、嬉しゅうございますよっ!これからもその調子でお願いいたします。
韓国ものもアフリカものも、そちらに無理やり聴かせに行きたいくらいの代物であります。
今年もどうかよろしく!
毎年、楽しみにしております。勿論、全く聴いた事の無いアルバムの数々。
気になりますのは、韓国もの1,5。悶々としてきますね(笑)。
それから、アフリカもの3,6,10。
う~ん、音欲、高まってきましたぁ♪
本年もよろしくお願いします。
音楽の好みに国境線を設けない、という方針でやって来た、というか好きにしていると普通にそうなってしまう私なのでありますが、「××の音楽なら俺に任せろ」みたいな得意分野が何もない、というのが弱みでありまして、あちこち浅く知っているだけで深く掘り下げることが出来ていない。そりゃそうですよねえ、「広く深く」なんて上手い話はそうはありません。この辺、どうにかならないかと思いつつ、今日もいい加減に海を行くのであります。
トロット演歌、これは突っ込み甲斐があります。KPOPとの最大の違いは、「進歩的韓国人が恥と思っている部分に、あえて頭を突っ込む」これですね(笑)
それにしても、もう誰のベストを見ても知らないミュージシャンばかりで、で、他の皆さんにこちらのベストを見てもらっても「誰も知らない・・・」と首を傾げられる。思えば遠くに来ちゃったものですな~。
1は、良いですよ。You-Tubeを覗いて廻っていて「これだ!」と思い込み、韓国から直でCDを取り寄せてしまったくらい。
イノセンス・ミッションは切ないですね~。好きです。
一枚も持ってないブツばかりですが、1は是非聞いてみたいですね~。あと、ひっそりとイノセンス・ミッションが入っているあたりが、何故か嬉しいです♪