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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

香り玉

2005-07-21 16:43:34 | 好きな本

 こういう本を「好きな絵本」の中で紹介していいのかなあ。
やっぱりちがうよね、と迷いながら‥。


 旅日和 
COTO 
絵と文は、山本祐布子さん
切り紙の手法を用いて作られたイラストと文章の本です。

本の帯にはこんなふうな文が添えられています。


  これは風の中にふくまれた記憶の香りのこと。
  自分のあの日にもそんな香りがあったことを
  絵の中に身を置きながら、思いにまかせ
  深呼吸した。


 そもそも、山本祐布子さんの絵を知ったのは、学生の頃ころからの友人と、
この春15年ぶりに再会し、そのあとで互いにカードを送りあった時、その友人が
選んで送ってくれたのが、山本さんの絵のカードでした。
 白く切り取られたボトルの中に、小さな玉が入っている‥といった感じの絵。
いただいたその時は、この本の存在はまるで知らなかったのですが、図書館に
リクエストを出し、やっと手にしてみたら、帯に↑こんなふうな言葉があって‥。
あのポストカードの中の「玉」は思い出の香り玉なのかもしれないと、
勝手に思ったりしています。

 思い出の中にも、匂いがあること。
 香りそのものが、思い出の「もと」であったりすること。

 本を開く前から、胸の中がしんとしてきて、ひとり
「思いにまかせ深呼吸」したりしました。

   ‥つづく‥


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2 コメント

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上の記事のコメントの続き? (このはな)
2005-07-23 13:54:59
思い出の匂い、ありますね。心の中の原風景思い出すとき鼻の奥?頭の中?に匂いも甦ってきますね。

たまには 思いにまかせ深呼吸して開く本も読んでみたいな。山本祐布子さんのすてきな切り絵もみてみたいです。
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奥のほう (ruca)
2005-07-23 17:26:37
2度のコメント、ありがとうございます。



こどもとともに読んだ絵本の思い出や、そこから一人立ちしていった、絵本へ寄せる気持ちと、旅日和を開いている時の自分の気持ちは、同じなのか、まったく別なのか‥。



同じ「私」なので、きっと奥の奥のほうではつながっているのでしょうね。
返信する

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