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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

2023年2月 読書の記録

2023-03-09 17:29:49 | 好きなもの・音楽や本

看守の流儀』が思いのほか面白かったので、余韻に
浸るべく色々検索していたら、続編があることを知りました。
冒頭部分で、火石教官の顔の傷はこれが原因だったの‥?!
という描写がありますが、真相は明かされないまま、
別の短編が続き、最後のさいごで、冒頭の場面に繋がると
いうしくみ。そして、ああそういうことだったか!!
で、終わります。






次に読む本が決まってなかったので、どうしようかと
思案し、伊坂幸太郎に戻ってもよいかな、よいよね、まだ
読んでないの、たくさんあるし。。と『AX アックス』を
選びました。(アックスとは斧のことで、最初にカマキリの
話がでてくるので、そうかだからなんだ、とひとり納得)

殺し屋三部作と呼ばれているものの三作目で‥確かに
主人公は「兜」という名で呼ばれる殺し屋で、前作、前々作
に登場した殺し屋たちも出てきますが、恐妻家であること、
一人息子が居る家庭人であることが全面に描かれていて、
殺し屋シリーズというよりも、家族を描いた『重力ピエロ
なんかに近い印象を持ちました。そして、やはり二度続けて
読んでしまいました。(伊坂作品、大概2回続けて読んで
しまうのです)

最初に殺し屋シリーズを教えてくれた会社の同僚が、この本が
一番好きと言っていた理由が読み始めてすぐにわかりました。
彼にも息子が居て、彼も父親だから。

以下、解説より。
殺し屋の男を主人公にする『AX』にも、そうした
(死への不安に対抗するための根拠)要素が備わって
いるのである。引き裂かれた自己を持つ男が、家族を通じて
本来の自分は何かを考える小説なのだ。






図書館でどれも好みの数冊を借りてきて、どうしようかと
迷ったあげく、未読だった『輪舞曲ロンド』に。
とても魅力的な、表紙に描かれた方は、伊澤蘭奢という大正期の
女優さんだということを読み始めてから知りました。





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