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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

2022年12月に観た映画

2023-01-17 17:45:33 | 好きなもの・映画やDVD

いっきに11月までアップしたところで安堵してしまい
ましたが、あとひとがんばり(笑)。



 サムライマラソン
@WOWOW

佐藤健が主演なのと、日本のマラソン発祥の史実を基にして、
というのが気になってました。

けれど、そうそうたる役者さんたちが揃っているわりには
正直ストーリーは首をかしげたくなる感じ。
主役の佐藤健演じる唐沢の置かれた状況には同情するものの、
全体的にはぐっとくる箇所は少なかったです。
あ、雪姫様役の小松奈々は新鮮だったなー。





 サマー・オブ・ソウル
@WOWOW

たしか2021年に劇場公開で、その時は腰の手術の前だったので、
夫と娘が観に行き、私はひとりで留守番でした。
その後WOWOWでの録画を一度しくじり、やっとこの度観る
ことがかないました。

史実の確認あり、新たな発見あり。

1969年。
キング牧師亡き後の、ベトナム戦争禍、鬱屈した思いの吐け口と
しての音楽‥。
当時ステージの上に居たスターたちだけではなく、観客として
観に行っていた人たちにも、そのフィルムを観てもらって感想を
訊いている構成がとてもよかったです。
「もうひとつのウッドストック」っていう謳い文句では
説明しきれないとても深い感動がありました。

ニーナ・シモンという女性シンガーを知り、彼女の歌を聴きながら
学内での差別に耐えたという、のちにニューヨークタイムスの
記者となった黒人女性(彼女はその新聞で、初めて、ニガーを
ブラックと表記しそののちそれがスタンダードになった)を
知ったのでした。

50年間倉庫の中で眠っていたフィルムを発見して、映画に
してくれた方々に心からの感謝を。





 ハナレイ・ベイ
@WOWOW

村上春樹の短編集『東京奇譚集』の中の「ハナレイ・ベイ」が
原作なので、公開当時もちょっと気になってましたが、わりと
すぐに終わってしまったような印象が残ってます。

ストーリーは原作に忠実で、それを生かしたうえでとても
上手く肉付けしていった感じがしました。観る前は、あの人が
あの役を‥?と思っていたけれど、観た後に原作を読み返して
みると、自分の中で思い描いていたよりも、役者さんの方が
イメージに合ってるなあとしばしば思ったのは、映画の?
映画化の?役者の?力なのかな。
ただサチが過去と現在を行ったり来たりする描き方は少々
わかりずらく、そこまで詳細に??という気はしましたが。
吉田羊は原作のサチよりも、好感が持てたし、村上虹郎くんは、
やっぱり存在感ありますねー。

物事を、出来事を、受け入れるのには、それなりの時間が
かかるし、でも受け入れなければ先に進むことはできないわけで、
その過程が、その人らしさというかその人自身の生き方なん
だなーと思いました。





 ちょっと思い出しただけ
@WOWOW

昨年最後に観た映画。たしか昨年劇場公開されてました。

ジム・ジャームッシュの『ナイト・オン・ザ・プラネット』に
着想を得て、尾崎世界観が作った「ナイトオンザプラネット」
という曲が主題歌になっているとか。

コロナ禍前から、今の、同じ日にちにだけスポットを当ててるとか、
予備知識まったくなしで観始めたので、伊藤沙莉がタクシーの
運転手をしている設定に驚き、池松壮亮が役者を続けることが
できず照明さんをしている(設定に)ことに胸が痛くなり。

松井大吾監督は1985年生まれなので、だいぶ若いけど、その
彼が作り出した物語に、
何でもない、だけど 二度と戻れない愛おしい日々を、
“ちょっと思い出しただけ”  
なんて言葉に、
開け方を忘れたはずの箱の蓋が、ココロの中でかたかた鳴り出し
そうでした。でも私もだいぶ大人なので「ちょっと思い出し」
ては、また忘れてを繰り返し、その先に進んでいくのだと
いうことを知っています。



@立川プレイミュージアム『junaida展
絵を観て、久しぶりに、どきどきしました。



1年ぶりの東京国際フォーラム 今回はホールAで、
上原ひろみWith 矢野顕子/ The Piano Quintet

2021年は矢野顕子さん単独を、数十年ぶりに観て聴いて感激し、
2022年は上原ひろみさんとの演奏を、聴くことができました。
二人のピアノを聴いているうちに、上原さんが強く激しく
叩いているのは鍵盤だけど、それを通して私のココロを
叩いてる?!と思えた瞬間があって。強張って固く
なっていたものが今叩き壊され、そこへ、アッコさんの
歌声と二人の演奏が沁み込んでいっているのだ素直に思え、
一年の締めくくりにとてもふさわしいコンサートでした。

二部の、The Piano Quintet(ヴァイオリンお二方とビオラと
チェロ)との演奏もすごーくよくって。
オーケストラで聴く、ちょっとおすましのヴァイオリンでは
なくって、『大草原の小さな家』でとうさんが弾き、それに
合わせて周りの皆が踊りだす、みたいな楽しさにあふれ、
ジャズの自由さ、素晴らしさを実感しました。




 

 

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