10月に入って、気ばかりが焦るかとか、店長に頑張ってもらわないと、とか
書いたばっかりなのに、昨日、家族3人で映画を観に行ってしまいました。
先週の金曜日から公開だということを、ラジオで知り、ちょっと調べたら、
『ヘルプ』に出ていた女優さんがまた出ているじゃないですか。これはおもしろいに
決まっているなあと。そして、NASAの、(アポロ計画の前の)マーキュリー計画に
携わっていた黒人女性が居たなんて、まったく(私の)知らないことが描かれている
史実を元にした映画!
フィクションよりは、ノンフィクション。物語よりはエッセイが好きな夫は、きっと
観に行きたいと言うだろう。でも時期が時期だけに、どうするかなーと思っていたら、
さすが、明日できることは今日やらない派(笑)なので、「行っておこうかな」と。
たまたま「何もない日曜日」を過ごすはずの娘にも声をかけたら、「せっかくだから」と。
(右側の方がヘルプに出ていた女優さん。3人とももちろん実在の方で、真ん中の
主役のキャサリンさんは、96歳でご存命です!!)
原題は、Hidden Figures
同じ題名のノンフィクション小説からの、伝記映画です。
時代は1960年代。ソ連に先を越されてしまったアメリカが、国の威信をかけて、宇宙計画に取り組み、
なんとしてもソ連に先んじて、有人宇宙船をと、躍起になっていたころ。
まだコンピューターが導入される前で、難しい計算も全部人の手による計算でした。それゆえ、
多くの女性が「計算手」として雇用されていたのです。
60年代といえば、平等を謳いながらも、まだまだ根強い差別や白人と有色人種の分離政策が
行われていた時代。
哀しく暗い歴史ですが、この映画は時にユーモラスに、時に優しく、そんな時代に自らの能力と
知恵を駆使して、パイオニアとなっていった女性の活躍が描かれています。
(当時のクルマやファッションなどの再現も忠実でさすがアメリカ映画だなと思わされ。
時折混じる実写部分やエンディングロールの時の、モデルとなった方々の当時や現在の写真も
じんときました。そしてファレル・ウィリアムがてがけたサウンドトラックもよかったです。)
同性として、彼女たちの側に立ち、彼女たちを応援し、そしておかれている時代や国や立場は
変わろうとも、見習わなくてはならないことがたくさんあるなあと、こころより思いました。
正面からぶつかっていってもダメなときは、もちろん脇道から。
怒りは胸に秘めて、常にポライトな態度で‥そして仕事は、一歩も二歩も先をみて、自分に
できそうなことは自分から学んでつかみ取る、のです。
21歳になった娘と、一緒にこの映画を観ることができたのは、とてもラッキーでした。
私が押しつけがましく何かを薦めたり、くどくど言ったりするよりも、私が本当に
伝えたいことを、教えてくれたはずなので。