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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

いつだっていろいろ教えてくれる(前書き)

2013-09-04 17:34:46 | 好きな本

久しぶりに、詩人で作家の伊藤比呂美さんの本を、続けて読んでいます。

私とおなじくらいの年頃の方なら、伊藤さんの子育てエッセイを、1冊や2冊は
みな読んでいるのでは、と思いますがどうでしょう。

とかとか

とかとか



とか‥‥

子育てや家族についてのエッセイだけではなく、小説も読みました。



この他にも数冊読んだような気もしますが、このあたりで、一緒にポーランドに
行っただんなさんと離婚し、再婚し、アメリカに住んでいるというのを知ったような
気がします。

いち読者である私が伊藤比呂美という詩人で小説家の人生の一端を知って、
ああそうなんだ、なんでそうなったんだとあれこれ思うことではないのですが、でも、
二人の子どもが居るのに、夫と別れて、新たな土地で新たな男と家庭を築く‥と
いう事実にすくなからずショックを受けたことがありました。
(伊藤さんの家族構成が変わったことに対するショックというわけではなく、
女の生き方とか選択肢とか、そういう全般に対してだったと思います)

だからなのか、この15年くらい(かな?)、伊藤比呂美さんの新刊案内を目にすると
すぐにでも読んでみたいような、いやいややめておいた方がいいのでは、と
いうようななんかフクザツな気持ちがしていたのです。

でも。
1カ月くらい前に書店で、『犬心』を見かけたら、なんとなくすっと手が伸びて、
と同時に、ほんとはとても気になっていた『閉経記』のことも思い出して、
すぐに2冊とも図書館に予約して、犬心はとっくに読み終え、今は閉経記に
とりかっています。

 

結論から言ってしまうと、『犬心』、とてもおもしろかったです。
カリフォルニアでずっと一緒に暮らしていた愛犬タケのことを中心に、
熊本でひとり暮らしを続けている年老いた父親のことをからめつつ。
思ったことを思ったように、書いてくれているにちがいないその文章を
あいかわらずうまいなあと思いながら、いっきに読んでしまいました。

読了後、ひとりフィッツジェラルドまつりは続いているので、またそっちに
戻ったりしながら、あいだに雑誌の春樹評もはさんだりしつつ、『閉経記』なのですが、
意外にも、フィッツジェラルドと繋がっている(あくまでも自分の中で)部分を
発見したり、自分の体調管理への気づきを与えてもらったり、で、
私は、あいかわらず伊藤比呂美さんに色々なことを教えてもらっているのだなーと
感じているわけなのです。

やっと、タイトルに結びつけたところで、肝心の「なにが?」のところを
続きとして書きたいと思います。

コメント (2)
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