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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

新幹線に乗らない夏とフィッツジェラルドまつり

2013-08-15 19:14:59 | 日々のこと

今年の夏は、夫の実家がある三重県へ帰省しないことに
なって、家で、(今日からですが)ゆっくり過ごしています。

考えてみたら、娘が生まれてから、お正月と夏休みには欠かさず
帰省していて、3年くらい前からお正月休みに帰ることは日程的に
難しくなったのでやめましたが、それでも、夏は長い時で1週間くらい、
短くなった去年でも3泊はしていました。

実家に居るお義母さんだけでなく、義妹も、私たちが帰らないことを
とても寂しく思っていてくれて、なんだか申し訳ないような気持ちです。

ま、娘の生活というか、部活動主体で家庭内行事は決まっていくので
来年の夏、引退するまで、いや、来年は引退+受験勉強もあるので
来年こそ、帰省旅行は難しいかもしれません。


帰省のともに、本を携えていましたが、今年は旅行なしでも、なんとなく
本、買いました。

 

前々から読んでみたいと思いながらも、未読でした。
春樹氏がフィッツジェラルドのファンで、この小説に多くの想いを
抱えていることは、ずっとずっと前から知っていたし、60歳になったら
自ら訳すことを目標にしている、ということも知っていました。
数年前についに出版された時も、さあ、という気持ちになってはいたの
ですが、でも、そのままになっていたのは、おそらくまだ自分が20代の
頃に読んだ時(他の方の翻訳で)、まるでそのおもしろさがわからなかったと
いう苦い気持ちが残っていたからだと思います。

が、しかし。
今回読んだこのギャツビーは、とても面白く読めて、何事にも頃合いというか
時期があるのだなーと痛感しました。(訳者の違いによるものも大きかった
かもしれませんが) 
最後まで読み終わったのに、また気になる場面を読み返してみたくなるし、
そうやって飛ばし飛ばしに章を読んでいると、また最初から読みたくなるのです。

こうなってくると、すこし前にやっていた映画を見逃したことが悔やまれますし、
フィッツジェラルドの他の作品も読み返したくなってきます。

とりあえず家にある短編集から読んでみようかな、と思っていたのに、
なんとなく中古のこの本もさっき買ってしまいました。



ブラッド・ピット主演の映画も面白かったので。
 


余談ですが。
先日の映画…ディカプリオ演じるギャツビーは どうだったのでしょうね。
予告編を観た時は、かなり挑戦的な場面で、押し出しが強くて、へえー
こんな感じの人だったっけ、と思っていましたが。
原作をあらためて読み終わった今は、かなり前の映画…ロバート・レッドフォードの、
ギャツビーの方が、彼の繊細なところが出ているのでは、と思ったりしています。

   


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2 コメント

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村上春樹 (しるばぁ)
2013-08-19 14:24:10
rucaさんごぶさたしてます。
ことり文庫さん再開したんですね。「はれの日帖」もご無沙汰しちゃってました。はれちゃん同様、rちゃんもカワイイ!
男の子しか育てたことが無いので、とってもうらやましいです。
うちの子供たちも小さい時にたくさん本を読んであげたけれど、心の栄養にはなってくれていると思いたいですね。

ご主人のご実家はたしかメリーゴーランドのある四日市でしたよね。メリーのイベントにせっせと参加していたころが懐かしいです。その頃、小学生だった末っ子も今年の春大学を卒業して社会人に。
結果的にしっくりこなくてメリーからは離れてしまいましたが、息子にとってはいい経験になったと思いたいですね。

村上春樹さん、けっしてファンではないのに、つい読んでしまう。大好きでも無いし、嫌いでもない。不思議な魅力が私を捕えてしまうんです。
イサムノグチの「幼年時代」という彫刻が「海辺のカフカ」に出てくるトンネルをふさぐ石そっくりで、感動しました。
ことばで入ってきて、感性を揺さぶるって感じなのかなと思います。
先日、CSでレッドフォードとミアファーローの旧作を観ました。若い時に感じたものとは違うものが湧きあがってきて自分でもビックリ!
「純愛」とか「繊細」とか「誠実」、「友情」とかが頭の中をぐるぐると廻って、混乱しました。

恥ずかしながら原作があるって知らなかったです。
文章で捉えてみるのもいいかもしれないですね。それも、村上訳で。
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しるばぁさんへ (ruca)
2013-08-20 16:11:50
こんにちは。
おたより(コメントというより、手紙をもらったような気持ちです♪)
ありがとうございます。

そうなんです、ことり文庫さん再開したのです。
1歳4カ月になったはれちゃんにも会ってきました。
とてもしっかりした赤ちゃんで、もう赤ちゃんじゃないみたいでした。

>不思議な魅力が私を捕えてしまうんです。

わかります、わかります。
私もその不思議な魅力にとりつかれたひとりです。

グレート・ギャツビーは、こんなにおもしろい作品だったのかあと
驚きました。そして、文章がゴージャスですねー。
ぜひ、春樹訳のを読んでみてください。
私はこれから、新旧の映画を見比べて、原作から自分がイメージした
ギャツビーとの違いを検証(?)したりしてみたいと思います。

それと「海辺のカフカ」のトンネルをふさぐ石???
すっかり忘れているので、再読してみたくなりました。

そうそう、しるばぁさんのお庭の色々なひまわり、見ごたえありますね。
こんなひまわり見たことない、というものいくつも見せていただき
ありがとうございます。

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