近頃、毎日のように、『パワー』の中に出てきた神様のことを
思いだします。
運の神で、たしかエンニュと呼ばれていたと思うのですが、
本が手元にないので、確かめることができません。
その運の神はどんな方なのかというと‥
主人公のガヴィアがこんなふうに言っている箇所があります。
運の神は片方耳が聞こえないという。ぼくらが祈りを捧げるほうの耳だ。
運の神には、ぼくらの願いは聞こえない。
運の神に何がきこえているのか、運の神が何に耳を傾けるのか
それは誰も知らない〈中略〉
ぼくが知っているのは、祈ろうという気持ちになれないぐらい
落ちこんでいるとき、一切の希望を抱かず、何もあてにせず、
何の欲望ももたないとき、運の神は必ずぼくとともにいると
いうことだ。
「西のはて」の国は、とっても東洋的だなと思い、自分が小さい頃から
漠然と信じているような神さまと、とっても近い感じがします‥
運の神さま。
私がいつも、熱心にお願いごとをしているのは、右側の耳なんでしょうか?
そしてそれは「お休み」している側なのでしょうか?
‥ ‥ ‥
しかし、昨日図書館で、偶然こんな絵本を見つけると、それは偶然を
装った運の神が、気まぐれで、そっと棚に置いておいてくれたのでは、
なんて思ってしまいます。
『きんいろのしか』
バングラデシュの昔話 アーメド ジャラール 案
秋野 不矩 絵 石井 桃子 再話
おすすめの棚が、「色にまつわる本」の特集でした。
初めてみた表紙でした。
シカの角があまりにも立派で、そして堂々としている姿に惹かれ手に取れば、
バングラデシュの昔話。アジア地域の昔話って、結構好きだし、文は石井桃子さん。
これは借りていって、ゆっくり読みたいと、鼻が効いたのでした。
お話しは、悪い王さまがいて、主人公が苦しめられて、それをまわりの動物と、
最後には金色の鹿が助けるという、昔話の王道パターン。(でもそれって、嫌いじゃないです)
何が素晴らしいって、描かれている絵がとても好き、と思いました。
秋野 不矩さんってどんな方なのでしょう?と早速検索してみたら、
なんと『うらしまたろう』や『いっすんぼうし』の絵の方ではないですか。
でも、正直に言うと、この2冊の絵本は知っていましたが、絵について
とくに感想を持つほどじっくり読んだ(見た)ことがないのです。
経歴を読んでいたら、50代からインドに魅せられ、インドの材料を
使った新しい境地を開拓する とあったので、日本の昔話の絵を描くよりも
バングラデシュの話を描くほうが、ご自身も楽しかったりして、などと思ってしまいました。
浜松市に秋野不矩美術館があることも知りました。
それにしても、54歳のときに初めてインドの大学へ客員教授として
赴任して以来、インドにとどまらず、ネパール、アフガニスタン、カンボジア、アフリカにまで‥
すごいです。
そしてもひとつすごいといえば、文化勲章ほか数々の賞をお受けになっている
とても有名な方だったのですねー自分の無知が恥ずかしいです。
けれど、運の神さまのおかげで(?)、知らずにずっとこの先もいたかもしれない
素晴らしい画家をおひとり、【今】知ることができて、よかったです。
出会いはどこにころがっているかわからず、運の神さまは、聴こえないふりが
とても上手な方かもしれません。(あるいはすこしジャック・天野かも)
思いだします。
運の神で、たしかエンニュと呼ばれていたと思うのですが、
本が手元にないので、確かめることができません。
その運の神はどんな方なのかというと‥
主人公のガヴィアがこんなふうに言っている箇所があります。
運の神は片方耳が聞こえないという。ぼくらが祈りを捧げるほうの耳だ。
運の神には、ぼくらの願いは聞こえない。
運の神に何がきこえているのか、運の神が何に耳を傾けるのか
それは誰も知らない〈中略〉
ぼくが知っているのは、祈ろうという気持ちになれないぐらい
落ちこんでいるとき、一切の希望を抱かず、何もあてにせず、
何の欲望ももたないとき、運の神は必ずぼくとともにいると
いうことだ。
「西のはて」の国は、とっても東洋的だなと思い、自分が小さい頃から
漠然と信じているような神さまと、とっても近い感じがします‥
運の神さま。
私がいつも、熱心にお願いごとをしているのは、右側の耳なんでしょうか?
そしてそれは「お休み」している側なのでしょうか?
‥ ‥ ‥
しかし、昨日図書館で、偶然こんな絵本を見つけると、それは偶然を
装った運の神が、気まぐれで、そっと棚に置いておいてくれたのでは、
なんて思ってしまいます。
『きんいろのしか』
バングラデシュの昔話 アーメド ジャラール 案
秋野 不矩 絵 石井 桃子 再話
おすすめの棚が、「色にまつわる本」の特集でした。
初めてみた表紙でした。
シカの角があまりにも立派で、そして堂々としている姿に惹かれ手に取れば、
バングラデシュの昔話。アジア地域の昔話って、結構好きだし、文は石井桃子さん。
これは借りていって、ゆっくり読みたいと、鼻が効いたのでした。
お話しは、悪い王さまがいて、主人公が苦しめられて、それをまわりの動物と、
最後には金色の鹿が助けるという、昔話の王道パターン。(でもそれって、嫌いじゃないです)
何が素晴らしいって、描かれている絵がとても好き、と思いました。
秋野 不矩さんってどんな方なのでしょう?と早速検索してみたら、
なんと『うらしまたろう』や『いっすんぼうし』の絵の方ではないですか。
でも、正直に言うと、この2冊の絵本は知っていましたが、絵について
とくに感想を持つほどじっくり読んだ(見た)ことがないのです。
経歴を読んでいたら、50代からインドに魅せられ、インドの材料を
使った新しい境地を開拓する とあったので、日本の昔話の絵を描くよりも
バングラデシュの話を描くほうが、ご自身も楽しかったりして、などと思ってしまいました。
浜松市に秋野不矩美術館があることも知りました。
それにしても、54歳のときに初めてインドの大学へ客員教授として
赴任して以来、インドにとどまらず、ネパール、アフガニスタン、カンボジア、アフリカにまで‥
すごいです。
そしてもひとつすごいといえば、文化勲章ほか数々の賞をお受けになっている
とても有名な方だったのですねー自分の無知が恥ずかしいです。
けれど、運の神さまのおかげで(?)、知らずにずっとこの先もいたかもしれない
素晴らしい画家をおひとり、【今】知ることができて、よかったです。
出会いはどこにころがっているかわからず、運の神さまは、聴こえないふりが
とても上手な方かもしれません。(あるいはすこしジャック・天野かも)