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ドイツ語強化月間(笑)20

2009-03-01 03:59:37 | ドイツ語強化月間(笑)
あと、時制ですね。
えーと、一般的に動詞の三基本形と言われてるのが

  不定詞 ~en
  過 去 ~[e]te
  過去分詞 ge~[e]t

  ○「守る」(『チュチュ』と言えば、この動詞?)
   schuetzen  シュ'ッツェン 《不定詞》 《ue=uウムラウト》
   schuetzte  シュ'ッツテ  《過去》
   geschuetzt ゲシュ'ッツト 《過去分詞》

まあ、実際の文章では必ずしも「過去」が過去のことを表すのに使われるとは限らないんですが。
それはさておき、語幹の最後がdやtや子音+m(n)の場合は(「現在」の人称変化の時と同じく)、音の関係上、語尾が~ete(過去)、~et(過去分詞)になります。
それと、「過去分詞」で頭にge~が付かないのもあります。

  ○「(大学で)勉強する、研究する」 ←注:学校などで「学ぶ」のはlernen レ'ルネン
   studieren ストゥディ'ーレン 
   studierte ストゥディ'ールテ 《過去》
   studiert  ストゥディ'ールト 《過去分詞》

見分ける方法はあるんですが(第一音節にアクセントがない ~ierenに終わる外来動詞、非分離動詞)、めんどくさいので丸覚えしちゃった方が楽です(そんなに数も無いし)。
この場合「過去分詞」は、「現在」の三人称単数(er/sie/es)や二人称親称複数(ihr)の時と同じになっちゃって、ちょっとまぎらわしいですね。ま、その辺は雰囲気を読んで、ってことで(笑)

さて、これだけで終われば簡単なんですが、やっぱりそういうわけにはいかず、不規則に変化する(語幹が変わる)のもあります。

  ○「走る」(あひるちゃんの基本 笑)
   rennen  レ'ネン  《不定詞》
   rannte  ラ'ンテ  《過去》
   gerannt ゲラ'ント 《過去分詞》

  ○「考える」(ふぁきあの基本? 笑)
   denken  デ'ンケン 《不定詞》
   dachte  ダ'ハテ  《過去》
   gedacht ゲダ'ハト 《過去分詞》  ←注:gedenken ゲデ'ンケン 「考えに入れる」という動詞もあるので御注意

  ○「見つける」(チュチュの基本)
   finden  フィ'ンデン 《不定詞》
   fand  ファ'ント  《過去》
   gefunden ゲフ'ンデン 《過去分詞》

  ○「忘れる」(「お話」のお終い(始まり?))
   vergessen フェルゲ'セン 《不定詞》
   vergaβ  フェルガ'ース 《過去》
   vergessen フェルゲ'セン 《過去分詞》

一応、文法的なことを書いとくと、schuetzenのように規則変化するのが「弱変化」、語幹が変わるだけのが「混合変化」、語幹が変わってなおかつ「過去」で変化語尾が付かず、「過去分詞」の語尾が~[e]nになるのが「強変化」。さらにそれらが混ざってるもあります(何て言うのか知りませんが 笑)。そしてまたしても、スーパー基本動詞は不規則変化。

  ○「~がある、~である」
   sein  ザ'イン    《不定詞》
   war  ヴァ'ール   《過去》
   gewesen ゲヴェ'ーゼン 《過去分詞》

  ○「~を持っている」
   haben  ハ'ーベン  《不定詞》
   hatte  ハ'(ッ)テ  《過去》
   gehabt ゲハ'ープト 《過去分詞》  ←注:gehaben ゲハ'ーベン 「ふるまう」という動詞もあるので御注意

不規則変化する動詞はかなり多いので、もう、覚えて下さいとしか言えません(笑)
で、「過去分詞」には人称変化はないんですが、「過去」は(当然ながら)人称変化します。

  ◆《過去》の人称変化
  ich ~
  du ~[e]st
  er ~

  wir ~en
  ihr ~[e]t
  sie ~en


  ○sein ザ'インの《過去》 war ヴァール の人称変化

  ich war
  du warst
  er war

  wir waren
  ihr war[e]t
  sie waren

三人称単数が一人称単数と同じになる以外は、「現在」の人称変化と変わりません。なので、どってことないですね。

  Es war einmal ein Junge. エ'ス ヴァ'ール ア'インマール アイン ユ'ンゲ
  「むかしむかし、ひとりの男の子がおりました」(einmal=一度、一倍 Junge=男の子)
  (↑ちびふぁきあが書いてた『お話』 笑)

御存知とは思いますが、"Es war einmal ~"で、「むかしむかし・・・」っていうお伽話の決まり文句になってるんですよ。
ちなみにDVDジャケット(全巻)に書いてある

  Es starb einmal ein Mann. エ'ス シュタ'ルプ ア'インマール アイン マ'ン
  (starb=sterben シュテ'ルベン 死ぬ の《過去》 Mann=男)

てのは、『お話のお話』に出てくる

  「むかしむかし、ひとりの男が死にました」

を表してるんだろうと思いますが、これはたぶん

  Es war einmal ein Mann. エ'ス ヴァ'ール ア'インマール アイン マ'ン
  「むかしむかし、ひとりの男がおりました」

という決まり文句をもじった、ある意味『お遊び』の文章で、普通のドイツ語ではない(と思う)し、文法的にも正しくない(と思う)です。もし、強いてこういう言い方をするとすれば、

  Es war einmal ein Mann gestorben. エ'ス ヴァ'ール ア'インマール アイン マ'ン ゲシュト'ルベン
  (gestorben=sterben シュテ'ルベン 死ぬ の《過去分詞》;「死んだ」という形容詞)

かな?(たぶん 笑)
別に、『創作物』の中のドイツ語が『正しく』ないといけないって理由は無いんですが(ドイツ人が創った物であれ、日本人が創った物であれ)、ドイツ語を全然知らない方が見て、それが『正しい』ドイツ語だと思われちゃうとちょっとマズいんじゃないかなという気がしないでもない...(笑)
まあ、余計な心配ですよね。

も一つついでに、ドイツ語の"Mann"は「男」あるいは「夫」という意味で、英語の"man"みたいに「人」(ドイツ語では"Mensch" メンシュ)っていう意味はないので、一応、御留意のほどを。


てことで、次はいよいよ(やっと 笑)実際の文章の話を。

ドイツ語強化月間(笑)...はお休み

2009-02-16 01:40:32 | ドイツ語強化月間(笑)
このところあれやこれやと忙しいので、ドイツ語の勉強はちょっとお休み。させて下さい。

ところでこのシリーズ(?)を書くために辞書を見てて気づいたんですが、あおとあ君はder Autor(ア'オトーァ 著[作]者、創始者)、まれんちゃんはmalen(マ'ーレン 絵を描く、という動詞)だったんですね(←余談ですが、全く同じ発音で、mahlen 粉を挽く、という動詞もあります)...レーツェルさんがdas Raetsel(レ'ーツェル 謎)だってのは、わりと早くに気づいたんですが(発音が元々の単語に近いから 笑)。
まぁ、御存知の方にとっては今さらな話だと思いますが、私は謎(?)が一つ(二つか)解けて、ちょっとすっきりしました。
にしてもこの人達、ドイツ語版(?)ではどういう名前になるんだろう...そのままだと、「ふぁきあ」より更に奇妙じゃないですか?(笑)

ドイツ語強化月間(笑)19

2009-02-09 02:14:29 | ドイツ語強化月間(笑)
じゃあ、次に、助動詞の人称変化を。
助動詞がある時は、一緒に使う動詞の方は変化せず(不定詞=~enで終わる基本の形 を使う)、助動詞だけが変化します(英語でも同じですね)。

ドイツ語の助動詞は下記の6つ(たぶん...)↓

  duerfen デュ'ルフェン(~してもよい) 《ue=uウムラウト》
  koennen ケ'ネン(~できる) 《oe=oウムラウト》
  moegen メ'ーゲン(~が好きだ/~かもしれない/~するがいい/~してほしい/たとえ~でも) 《oe=oウムラウト》
  muessen ミュ'セン(~しなければならない) 《ue=uウムラウト》
  sollen ゾ'レン(~するべき)
  wollen ヴォ'レン(~したい/~するつもり)

で、やっぱりどれも不規則に変化します。とりあえず、特に使用頻度が高い(と思われる)koennenとmuessen、それに『未来形』で使うwollenの人称変化だけ御紹介しときますね。

  ○koennen ケネン (~できる) 《oe=oウムラウト》

  ich kann  カ'ン
  du kannst カ'ンスト
  er kann  カ'ン

  wir koennen ケ'ネン
  ihr koennt  ケ'ント
  sie koennen ケ'ネン

  Weil ich noch tanzen kann. ヴァ'イル イ'(ッ)ヒ ノ'(ッ)ホ タ'ンツェン カ'ン
  「私はまだ踊れるから」(weil=~だから noch=まだ tanzen=踊る)

  ○muessen ミュ'セン(~しなければならない) 《ue=uウムラウト》

  ich muss  ム'ス
  du musst ム'スト
  er muss  ム'ス

  wir muessen ミュ'セン
  ihr muesst  ミュ'スト
  sie muessen ミュ'セン

  Ich muss die schreiben. イ'(ッ)ヒ ム'ス ディ'ー シュラ'イベン
  「俺は書かなければならないんだ」
  (die=女性名詞(この場合、Erzaehlung エァツェ'ールング=物語)を受ける関係代名詞《4格》 schreiben=書く)


  ○wollen ヴォ'レン(~したい/~するつもり)

  ich will  ヴィ'ル
  du willst ヴィ'ルスト
  er will  ヴィ'ル

  wir wollen ヴォ'レン
  ihr wollt  ヴォ'ルト
  sie wollen ヴォ'レン

  Ich will dem Prinzen helfen!  イ'(ッ)ヒ ヴィ'ル デム プリ'ンツェン ヘ'ルフェン
  「私は王子様を助ける!」(dem Prinzen=Prinz 王子《3格》 helfen=助ける)

(余談ながら、目的語の格は、それに直接かかる動詞等によって決まります)

見ていただいてお分かりのように、不規則変化なのは主語が単数の時だけで、複数の方は規則変化です。そして、一人称(ich)と三人称(er/sie/es)に対しては同じ形。さらにさらに、二人称親称単数(du)では、一人称の時の形+st(muessenの場合は+t)を付けるだけ。他の助動詞も全部そうです。なので、実質覚えるのは、基本の形と、主語が一人称単数(ich)の場合の形だけ。楽勝ですね(笑)

も一つついでに、moegen メ'ーゲンは、上記↑↑のようにいろんな意味で使われますが、この形(直接法現在...と言いますが、まあそれは気にしないで下さい)だけでなく、別の形のmoechten メ'ヒテン(接続法第2式、と言いますが、それも気にしないで下さい)で使う(丁寧な願望・命令・推測を表す)ことも多いんで、覚えておかれると便利かもしれません。

  Was moechten Sie? ヴァ'ス メ'ヒテン ジ'ー
  「何があなたの望み?」

ドイツ語強化月間(笑)18

2009-01-31 09:45:14 | ドイツ語強化月間(笑)
会話をする時、前置詞や副詞や形容詞は、無くてもまあ何とかならないこともないかもしれない(笑)ですが、名詞と動詞だけは絶対必要ですよね?
というわけで、動詞の基礎知識も(既に普通に使っちゃってますが)一応ざっと押さえときましょうか。

文章全体を見る前に、何はさておき、『動詞の形が変わる』ことについて。
これまでにも『~の変形』というのを何回か書いたと思いますが、ドイツ語の動詞は、他のたいていのヨーロッパ系言語と同様、主語や時制などによって微妙に形が変わるんですよ。
まずは主語による変化(人称変化)から片付けますか。これは基本的には語尾変化だけなので、簡単。

  ich (私は) ・・・・・・・・・・・ 動詞の語幹+e
  du  (君は) ・・・・・・・・・・・ 動詞の語幹+[e]st
  er、sie、es (彼/彼女/それは) ・・・ 動詞の語幹+[e]t

  wir (私たちは) ・・・・・・・・ 動詞の語幹+en 
  ihr (君たちは) ・・・・・・・・ 動詞の語幹+[e]t
  sie (彼ら/それらは) ・・・ 動詞の語幹+en


  ○erzaehlen エァツェ'ーレン (物語る) 《ae=aウムラウト》

  ich erzaehle  エァツェ'ーレ
  du erzaehlst エァツェ'ールスト
  er erzaehlt  エァツェ'ールト

  wir erzaehlen エァツェ'ーレン
  ihr erzaehlt  エァツェ'ールト
  sie erzaehlen エァツェ'ーレン

二人称敬称のSie(あなた/あなたたちは)に対する動詞の形は、三人称複数のsieと同じ(語幹+en)です。
この、変化しない語幹の部分にenが付いたのが基本形で、『不定詞(Infinitiv)』と言います。名前は覚えなくてもいいですが、とにかく、~enってのが動詞の基本の形だ、ってことだけ覚えといてください。
たまに~enではなく、~elnまたは~ernていう動詞もあって、そういうのはel/erまでが語幹です(ただしこれらはichの時の語尾変化で、手前のeが消えて、~le/~reになることがあります)。

語幹の最後がdやtや子音+m(n)の動詞は、語尾変化のstやtと音がぶつかるんで、間にeが入ります。
あと、語幹の最後がs(ss/β)やz(tz)の動詞は、duの時、間にeが入りますが、口語ではふつう、+tの語尾変化になります。

  ○tanzen タ'ンツェン (踊る)

  ich tanze  タ'ンツェ
  du tanzest タ'ンツェスト ←口語ではtanzt タ'ンツト
  er tanzt  タ'ンツト

  wir tanzen タ'ンツェン
  ihr tanzt  タ'ンツト
  sie tanzen タ'ンツェン

それから蛇足ですが、一つ注意しなきゃいけないのは、変化して後ろにstとかtとかが付くと、音が変わるものがあること。たとえば語幹がb/d/g/sで終わる単語はその音が濁らなくなり、chで終わる単語は「ヘ」が「ヒ」になります(名詞の変化でも同じように音が変わりましたよね。数詞や形容詞なんかも同様)。

  ① Sie lieben mich. ジ'ー リ'ーベン ミ'(ッ)ヒ 「あなたは(あなたたちは/彼らは)私を愛している」 (←るうちゃん 笑)
  ② Sie liebt mich. ジ'ー リ'ープト ミ'(ッ)ヒ 「彼女は私を愛している」
  (lieben=愛する mich=ichの4格)

ちなみに以前、「(文頭のSieが二人称敬称なのか、三人称女性なのか、)動詞を見れば分かる」と書いたのは、こういう↑ことです。
ついでにもう一つ。

  ③ Die Prinzessin sucht die Splitter. ディー プリンツェ'シン ズ'ーヒト ディー シュプリ'(ッ)ター
  ④ Die Prinzessin suchen die Splitter. ディー プリンツェ'シン ズ'ーヘン ディー シュプリ'(ッ)ター
  (Prinzessin=プリンセス suchen=探す Splitter=かけら)

違いがお分かりですよね?③だと「プリンセスはそのかけらを探す」、④だと「そのかけらはプリンセスを探す」になります。
前にもちらっと書きましたが(いずれまた詳しく書こうと思いますが)、ドイツ語は主語と目的語の場所が入れ替わってることがままあります。そういう時は名詞の格を見ればどっちがどっちか分かるんですが、この↑場合、Prinzessin(女性名詞)とSplitter(複数形←実はこの名詞は単複同型)の1格と4格は冠詞も含めて同じ形なので、名詞の形からではどっちが主語で目的語なのか分かりません。でも、動詞の形から、主語が三人称単数(Prinzessin)か、三人称複数(Splitter)か分かるってわけです。便利?


で、だいたいの動詞は上↑↑のように規則的に変化するんですが、実は

  essen(食べる)
  fallen(落ちる)
  geben(与える)
  haben(持っている)
  helfen(助ける)
  sehen(見る)
  sein(~がある、~である)
  werden(~になる)
  wissen(知っている)

などは不規則に変化します(他にもいろいろ...)。しかもそういうのに限って、しょっちゅう使う、超重要な動詞だったりするんですねぇ。ま、たいてい何語でも、よく使う動詞ほど不規則に変化するじゃないですか?ドイツ語でもそうだってことですね。
とりあえず、スーパー基本単語のseinとhabenについてだけ、人称変化の形を御紹介しときます。

  ○sein(~がある、~である)

  ich bin ビ'ン
  du bist ビ'スト
  er ist  イ'スト

  wir sind ジ'ント
  ihr seid ザ'イト
  sie sind ジ'ント

  使用例:Du bist die Zukunft von Mytho. ド'ゥ ビスト ディー ツ'ークンフト フォン ミュ'ート
      「おまえはみゅうとの未来」(Zukunft=未来)


  ○haben(~を持っている)

  ich habe ハ'ーベ
  du hast ハ'スト
  er hat  ハ'(ッ)ト

  wir haben ハ'ーベン
  ihr habt  ハ'プト
  sie haben ハ'ーベン

  使用例:Sie hat geborenen wunderbaren Reiz. ジ'ー ハット ゲボ'ーレネン ヴ'ンダーバーレン ラ'イツ
      「彼女は持って生まれた不思議な魅力がある」(geboren=生まれつきの wunderbar=すてきな、不思議な Reiz=魅力)

まあ、基本の変化と似てると言えば似てるか?って感じですかね?
他のはe→i/eiになったり、i→eiになったり、ウムラウト化したり、色々です。一つ一つ覚えるしかないんで、見かけた時に、主語込みで丸覚えしちゃって下さい。

助動詞や時制については、長くなっちゃったので、また今度。

ドイツ語強化月間(笑)17

2009-01-19 01:23:18 | ドイツ語強化月間(笑)
ふぁきあ君一世一代の決めゼリフが出てきたところで、人称代名詞(「俺」とか「おまえ」とか)をやっときましょうか。これが言えなきゃ会話になりませんもんね。
まずは単数1格から...

  ich イ'(ッ)ヒ 「私(は)」  =英語の"I"

  du ドゥ' 「君(は)」  =英語の"you"
  Sie ジ'ー 「あなた(は)」  =英語の"you"

  er エ'ァ 「彼(は)」  =英語の"he"
  sie ジ'ー 「彼女(は)」  =英語の"she"
  es エ'ス 「それ(は)」  =英語の"it"

一人称は、英語と同じく、「俺」も「私」も"ich"の1種類だけ。ただし"ich"は、英語の"I"と違って、文頭以外では大文字にならないので御注意。

二人称には、親称の"du"(ふぁきあが連呼してた「おまえ」はこちら)と敬称の"Sie"(チュチュとエデルさんはだいたいこっちを使ってたと見た)の2種類があります。二人称が1種類しかない英語はむしろ特殊ですね。で、この"Sie"は文のどこにあっても、必ず大文字から。
ドイツ人(オーストリア人)は基本的にそんなにすごくフレンドリーというわけではないんで、目上の人や初対面の人はもちろん、同年代でも親しくなるまでは"Sie"を使った方が無難かな?と思います(動詞の形もそっちの方が簡単だし 笑)。つか、ふぁきあ、なんでそんなにエラそうなんだ(笑)

三人称は、まぁ、見たとおりです。
「彼女(は)」の"sie"は、「あなた(は)」の"Sie"と発音は全く一緒。ただしこちらは、文頭以外では小文字です。←文頭にある時は、最初どっちか分かりにくい...(動詞を見ればわかるんですが。空気読め、ってヤツですかね 笑)。

じゃあ複数1格も、さらっと。

  wir ヴィ'ーア 「私たち(は)」  =英語の"we"

  ihr イ'ーァ 「君たち(は)」  =英語の"you"
  Sie ジ'ー 「あなたたち(は)」  =英語の"you"

  sie ジ'ー 「彼ら(は)、それら(は)」  =英語の"they"

「私」と同じく、「私たち」も1種類しかないです。つまり、23Aktのチュチュ・ふぁきあ二重セリフ、『私たちが』『俺たちが』は、ドイツ語では全く同じ言葉を言ってることになりますね。

それから、「あなた」と「あなたたち」は、単数も複数も同じ"Sie"。英語の"you"と一緒です。

三人称も複数になると"sie"の1種類だけ。楽ですね。

ごらんの通り、"Sie""sie"がかなりの仕事を受け持ってるので、その辺の見分けがネックかもしれません...まぁそれは追々。
この勢いで4格まで全部やっちゃいましょうか。

    「私(俺)」       「私たち」
 1格  ich   イ'(ッ)ヒ    wir  ヴィ'ーァ
 2格  meiner マ'イナー    unser ウ'ンザー
 3格  mir   ミ'ーァ     uns  ウ'ンス
 4格  mich  ミ'(ッ)ヒ    uns  ウ'ンス

    「君(おまえ)」     「君たち」
 1格  du   ドゥ'      ihr  イ'ーァ
 2格  deiner ダ'イナー    euer オ'イアー
 3格  dir   ディ'ーァ    euch オ'イヒ
 4格  dich  ディ'(ッ)ヒ   euch オ'イヒ

    「あなた、あなたたち」
 1格  Sie  ジ'ー
 2格  Ihrer イ'ーラー
 3格  Ihnen イ'ーネン
 4格  Sie  ジ'ー

    「彼(男性)」   「彼女(女性)」  「それ(中性)」     「彼ら、それら(複数)」
 1格  er   エ'ァ    sie  ジ'ー    es   エ'ス      sie  ジ'ー
 2格  seiner ザ'イナー  ihrer イ'ーラー  seiner ザ'イナー    ihrer イ'ーラー
 3格  ihm   イ'ーム   ihr  イ'ーァ   ihm   イ'ーム     ihnen イ'ーネン
 4格  ihn   イ'ーン   sie  ジ'ー    es   エ'ス      sie  ジ'ー

規則性が有るようで無かったり、同じかと思ってたら違ったりするので、ちょっと厄介ですが、とりあえずはざっと傾向だけ見といていただければいいかなと。
「あなた、あなたたち」と「彼ら」の1~4格は、頭が大文字か小文字かだけの違いで、発音は同じ。
あと、seinerとかihrerとかihrとか、全く同じのを違う人称で使ってたりするんで、ちと複雑ですかね?特にihrなんか、格も違うし。

ま、それはともかく、チュチュでもよく出てきた「愛してる」は、御存知の通り、普通は

  Ich liebe dich. イ'(ッ)ヒ リ'ーベ ディ'(ッ)ヒ
  (liebe;lieben=愛している《~(4格)を》 の変形)

ですが、チュチュが言ってたように「あなたを愛しています」だと、

  Ich liebe Sie. イ'(ッ)ヒ リ'ーベ ジ'ー

かなあ?という感じです。
ついでに、ふぁきあ君の名セリフをもう一発。

  Ich schuetze dich. イ'(ッ)ヒ シュ'ッツェ ディ'(ッ)ヒ 《ue=uウムラウト》
  (schuetze;schuetzen=守(ってや)る《~(4格)を》 の変形)
  「俺がおまえを守ってやる」

また「~てやる」か...(笑)

ドイツ語強化月間(笑)16

2009-01-12 21:26:17 | ドイツ語強化月間(笑)
#16というより#15-2かも...

形容詞の語尾が名詞の性(と格)によって変わるという、分かりやすい例(?)↓

  Guten Morgen! グ'ーテン モ'ーァゲン 「おはよう!」
  Guten Tag! グ'ーテン タ'ーク 「こんにちは!」
  Guten Abend! グ'ーテン ア'ーベント 「こんばんは!」

  Gute Nacht! グ'ーテ ナ'ハト 「おやすみ!」

どれも「良い~を!」という挨拶の言葉ですが、Morgen(朝) / Tag(昼) / Abend(夕べ)は男性名詞(4格)なので、前に付く形容詞gut(良い)の語尾が-enになるのに対し、Nacht(夜)は女性名詞(4格)なので、語尾が-eになるわけです。もっとも、実際に挨拶する時は、そんなこと気にしてないですけどね(笑)

結局、名詞の性とか、何格を使ってその時の規定詞の語尾はどうなるかとかを含めて、よく使いそうな言い回しは丸覚えした方が楽だって話です。たぶん、あひるちゃんもそうだっただろうし(?)。ああ、でも、あひるちゃんは、「おはよう」と「こんにちは」は言ってたけど、「こんばんは」と「おやすみ」は言ってなかったか...
まぁいずれにしろ、(当たり前のことですが)とにかくできるだけいっぱいドイツ語を読んだり聞いたりして接触量を増やすのが一番、てことでしょうね。


格変化の話ついでにもう一つ。前置詞によっては、後ろに特定の定冠詞が来ると、くっついて一つになっちゃうのがあるんですよ。

  an アン 「~で(場所・時・活動・手段・関係など)」
  《3・4格支配》  =英語のonに近い
  +dem デム (男性・中性名詞3格) → am アム
  +das ダス (中性名詞4格) →  ans アンス

  bei バイ 「~(の近く)で(場所・時・条件・理由・状態など)、~にかけて(誓い)」
  《3格支配》  =英語のbyに近い
  +dem デム (男性・中性名詞3格) → beim バイム

  in イン 「~(の中)で(場所・時・状態・方法など)」
  《3・4格支配》  =英語のinに近い
  +dem デム (男性・中性名詞3格) → im イム
  +das ダス (中性名詞4格) →  ins インス

  von フォン 「~から(場所・時・起源・理由);~の(所有・所属・材料・関与)」
  《3格支配》  =英語のfromやofに近い
  +dem デム (男性・中性名詞3格) → vom フォム

  zu ツー 「~に(方向・場所・時・目的・手段・付加・対比)」
  《3格支配》  =英語のtoに近い
  +dem デム (男性・中性名詞3格) → zum ツム
  +der デァ (女性名詞3格) → zur ツァ

とりあえず思いつくのはこんなところでしょうか...他にもあるかもしれませんが。実はこれらはわりとよく使われるんで、一応覚えておかれて損はないと思います。
3・4格支配の前置詞の場合、おおまかに言って、場所を表す時は後ろの名詞は3格、運動の方向を表す時は4格にするみたいですね。

で、von(+名詞3格)は、ごらんの通り、名詞の2格と同じ意味を持ってます。

  das Herz vom Prinzen ダス ヘ'ルツ フォム プリ'ンツェン
 = das Herz des Prinzen ダス ヘ'ルツ デス プリ'ンツェン
  「その王子の心臓」

人名にvonが入るのは、英語でofが入るのと同じで、どこそこ(領地の名)のだれそれっていう、貴族の名前になります。←某銀河争奪話にいっぱい出てきてましたよね...みゅうと王子様も、たぶん正式名ではvonが付く可能性が高いです。

それから、anとbeiはどっちも「~のそばに」という意味ですが、イメージ的には、anは何か(大きなもの)に接して(それより小さなものが)存在している感じ、beiはそれほど位置関係が緊密でなく、おおまかに何かの近くという感じ...ですかね。
かの名セリフ(「俺がずっとそばにいてやるさ」)の場合は、たぶんbeiか、または「~と共に(随伴・対立・時・手段・関係)」という意味の"mit ミ(ッ)ト"《3格支配》を使って

  Ich bleibe bei(/mit) dir. イ'(ッ)ヒ ブラ'イベ バイ(/ミ(ッ)ト) ディーア
  (Ich=俺、bleibe;bleiben=留まる、~し続ける の変形、dir=おまえ)

ってとこでしょうか。ま、別の言い方もあるでしょうが。...つか、「いて『やる』」っていう言い方がよく分かりません(笑)

ドイツ語強化月間(笑)15

2009-01-04 20:12:53 | ドイツ語強化月間(笑)
何の話をしてたか、もう忘れられてると思いますが。(自分でも忘れました 笑)
...ええと、定冠詞(前回参照)だけじゃなく、名詞に係るものはたいてい、名詞の性と格によって変化します(と言っても、変わるのは主に語尾だけ)。

 ○不定冠詞ein ア'イン「ある(一つの)」(不特定の一つのものにつける冠詞;英語の"a"にあたる)
      《男性》    《女性》    《中性》
  1格 ein  アイン  eine  アイネ  ein  アイン
  2格 eines アイネス einer アイナー eines アイネス
  3格 einem アイネム einer アイナー einem アイネム
  4格 einen アイネン eine  アイネ  ein  アイン

  〈例〉ein Mann  アイン マ'ン 「一人の男が」(男性名詞 1格)

 ○所有代名詞(のひとつ)mein マ'イン「私の」(英語の"my"にあたる)
      《男性》     《女性》     《中性》     《複数》
  1格 mein  マイン  meine  マイネ  mein  マイン  meine  マイネ
  2格 meines マイネス meiner マイナー meines マイネス meiner マイナー
  3格 meinem マイネム meiner マイナー meinem マイネム meinen マイネン
  4格 meinen マイネン meine  マイネ  mein  マイン  meine  マイネ

  〈例〉in meiner Erzaehlung イン マイナー エルツェ'ールング 「私の物語の中で」(女性名詞 3格)
     in meine Erzaehlung イン マイネ エルツェ'ールング 「私の物語の中へ」(女性名詞 4格)
     《ae=aウムラウト》

 ○指示代名詞(のひとつ)dieser ディ'ーザー「この」(英語の"this""these"にあたる)
      《男性》     《女性》       《中性》       《複数》
  1格 dieser ディーザー diese  ディーゼ  dieses ディーゼス  diese  ディーゼ
  2格 dieses ディーゼス dieser ディーザー dieses ディーゼス  dieser ディーザー
  3格 diesem ディーゼム dieser ディーザー diesem ディーゼム  diesen ディーゼン
  4格 diesen ディーゼン diese  ディーゼ  dieses ディーゼス  diese  ディーゼ

  〈例〉dieses Gefuehl ディーゼス ゲフュ'ール 「この気持ち(は、の、を)」(中性名詞 1、2、4格)
     《ue=uウムラウト》

場所も気力もあんまり無いんで、あとはドイツ語の本か辞書を御覧ください(笑)
でもだいたいパターンは読めましたよね?お気づきのように、語尾の音が、定冠詞の語尾(前回参照)とだいたい同じになってます。
が、ところどころ違うところもあるんで(男性の1格、中性の1格と4格)、そこだけ御注意いただければokかと。

それぞれの語が名詞化して使われる場合(ある物(人)、私の物(人)など)も、上↑と同じ格変化です。

  Dieser (Anhaenger) ist mein. ディ'ーザー (ア'ンヘンガー) イ'スト マ'イン
  「これ(このペンダント)は私のです」(ist イ'スト;sein ザ'イン=…は~である の変形)(男性名詞 1格)

ただし、指示代名詞/関係代名詞として使われる場合のder デ'ァ(英語の"that"にあたる)だけはちょっと特殊な変化をしますが、これも場所がないので省略。

それからもちろん、形容詞も変化します。が、実は形容詞の格変化には3タイプあるんですねぇ↓

 ①強変化(冠詞などが付いてない時)
    《男性》  《女性》 《中性》 《複数》
  1格 -er     -e    -es   -e
  2格 -en (-es)  -er   -en   -er
  3格 -em     -er   -em   -en
  4格 -en     -e    -es   -e

  (例)schwarzer Prinz シュヴァ'ルツァー プリ'ンツ 「黒い王子が」(男性名詞 1格)

 ②弱変化(定冠詞やdieserなどと一緒に使う時)
    《男性》  《女性》 《中性》 《複数》
  1格 -e      -e    -e    -en
  2格 -en     -en   -en   -en
  3格 -en     -en   -en   -en
  4格 -en     -e    -e    -en

  (例)der schwarze Prinz デァ シュヴァ'ルツェ プリ'ンツ 「その黒い王子が」(男性名詞 1格)

 ③混合変化(不定冠詞や所有代名詞、keinなどと一緒に使う時)
    《男性》  《女性》 《中性》 《複数》
  1格 -er     -e    -es   -en
  2格 -en     -en   -en   -en
  3格 -en     -en   -en   -en
  4格 -en     -e    -es   -en

  (例)ein schwarzer Prinz アイン シュヴァ'ルツァー プリ'ンツ 「ある黒い王子が」(男性名詞 1格)

どういう理屈か、なんとなくお分かりになったでしょうか?つまり、基本(①)はdieserの語尾変化(上記参照)と同じなんですが(違うのは男性と中性の2格だけ)、その前に定冠詞derみたく『格変化のはっきりした』規定詞が付けば、形容詞の方の格変化は曖昧になる(②)わけです。で、不定冠詞einみたいにところどころ格変化が落ちてる(男性の1格、中性の1格と4格)ものが付く場合は、そこの部分を補う形で形容詞が変化する(③)んですね。なんつーか、細かいとこまで几帳面過ぎるっつーか、正直しちめんどくさい。と、私も思います(笑)

あと、強変化の男性2格が2通りある(-enと-es)ことについて一応御説明しとくと、2格で-enが付く男性名詞(弱変化の男性名詞)の場合は、形容詞が強変化して-esが付き

  schwarzes Prinzen(2格) シュヴァ'ルツェス プリ'ンツェン 「黒い王子の」

それ以外の男性名詞は2格で名詞自体に-sが付く(強変化)ので、形容詞は弱変化して-enが付く

  schwarzen Fakirs(2格) シュヴァ'ルツェン ファ'ーキァス 「黒い魔術師の」

わけです。まあこれは、-(e)sと-enが入れ違いになってるだけなので、簡単ですね。
てことで、例文。

  Bei einem See war das Haus eines schwarzen Prinzen.
  バイ アイネム ゼ'ー ヴァ'ール ダス ハ'オス アイネス シュヴァ'ルツェン プリ'ンツェン
  「ある湖のそばに一人の黒い王子の家があった」
  (war ヴァ'ール;sein ザ'イン=…は~である の変形)

  Der schwarze Prinz fand ein klines Entchen.
  デァ シュヴァ'ルツェ プリ'ンツ ファ'ント アイン クラ'イネス エ'ントヒェン
  「その黒い王子は、一羽の小さなアヒルの雛を見つけた(拾った)」
  (fand ファ'ント;finden フィ'ンデン=見つける、拾う の変形)

なんだそりゃ(笑)

ドイツ語強化月間(笑)余談

2008-12-27 23:45:14 | ドイツ語強化月間(笑)
ほんとに余談...
第九(ベートーヴェンの交響曲第9番)を聴いてて思い出したんですが、ドイツ語の歌曲では、Rを巻き舌の音で発音することが多いんですよね。
で、私は、つい、どんなRもそれで発音しちゃうんですよ。Morgen モーァゲン→モールゲン(朝)とか、Tochter トホター→トホテル(娘)とか。でも、それでも通じなくはないです。というか、それがRの音だって分かってもらえれば、発音がおかしかろうが、別に問題はないわけで。どうせドイツ(オーストリア)人だって、みんなそれぞれに訛ってるんだから、気にするほどのことでもないんじゃないかと(笑)
聞き返されることもしょっちゅうですが(何語でしゃべってても 笑)、聞き返されるってことは、こっちの話をちゃんと理解しようとしてくれてるってことなんで、むしろ勇気づけられますね。でもまあ、ちょっと面倒は面倒?(笑)

ドイツ語強化月間(笑)14

2008-12-14 01:55:51 | ドイツ語強化月間(笑)
さて、英語でもそうですが、ドイツ語でも固有名詞以外の名詞には『冠詞』か何かをつけなきゃなりません。
で、この時つけるものが、名詞の性によって変わります。(名詞に性がある言語ではたいていそうですが)

例えば、英語の"the"(その)にあたる『定冠詞(特定のものを指す場合につける冠詞)』では

  男性名詞 → der デァ・・・・〈例〉der Hof   デァ ホ'ーフ (中庭/校庭)
  女性名詞 → die ディー・・・〈例〉die Schule  ディー シュ'ーレ (学校)
  中性名詞 → das ダス・・・・〈例〉das Tor   ダス ト'ーァ (門)
  複数形  → die ディー・・・〈例〉die Tore   ディー ト'ーレ (門)

の4通り。複数形になったら、性は関係なくなります(便利?)。
女性名詞の定冠詞と複数形の定冠詞は同じように見えますが、実は格変化の形がちょっと違います。

さあ、また出てきやがりましたね、ドイツ語の文法でこれだけは避けて通れない『格変化』。一体何者?てことで、まずは実例を御覧ください↓

  ① Die Prinzessin liebt den Prinzen.  ディー プリンツェ'シン リ'ープト デン プリ'ンツェン
  ② Die Prinzessin liebt der Prinz.   ディー プリンツェ'シン リ'ープト デァ プリ'ンツ

  (Prinzessin=プリンセス liebt=愛する(liebenの変形←これについてはいずれまた...) Prinz=プリンス)

見た目たいして違わないような気がしますが、内容的には大違い。
①は「プリンセスがプリンスを愛する」、②だと「プリンスがプリンセスを愛する」という意味になります。何故?

実はドイツ語の名詞には(必ず)『格』というものがあって、『第1格(主格)』の名詞は主語(~は、~が)、『第2格(属格)』の名詞は所有格(~の)、『第3格(与格)』と『第4格(対格)』の名詞は目的語(第3=~に、第4=~を ←厳密には違いますが、とりあえずはこう覚えといてください)というふうに役割が決まってます(ドイツ語の文法は4がキーワードか? 笑)。ドイツ語では動詞(と助動詞と疑問詞)以外の位置は決まってないので(この話もまたいつか...)、順番からではどれが主語で目的語なのかは分かりません。つまり日本語の『てにをは』を、ドイツ語では名詞の『格』で判断するわけです。

この『格』によって、まず名詞自身が変化します。

 See(湖)
  1格 See ゼ'ー
  2格 Sees ゼ'ース
  3格 See ゼ'ー
  4格 See ゼ'ー

 Prinz(王子)
  1格 Prinz プリ'ンツ
  2格 Prinzen プリ'ンツェン
  3格 Prinzen プリ'ンツェン
  4格 Prinzen プリ'ンツェン

 Herz(心臓)
  1格 Herz ヘ'ルツ
  2格 Herzens ヘ'ルツェンス
  3格 Herzen ヘ'ルツェン
  4格 Herz ヘ'ルツ

 Herr Drosselmeyer(ドロッセルマイヤー氏)
  1格 Herr Drosselmeyer ヘ'ル ドロ'セルマイアー
  2格 Herrn Drosselmeyers ヘ'ルン ドロ'セルマイアース
  3格 Herrn Drosselmeyer ヘ'ルン ドロ'セルマイアー
  4格 Herrn Drosselmeyer ヘ'ルン ドロ'セルマイアー

 Geheimnisse(秘密《複数》)
  1格 Geheimnisse ゲハ'イムニセ
  2格 Geheimnisse ゲハ'イムニセ
  3格 Geheimnissen ゲハ'イムニセン
  4格 Geheimnisse ゲハ'イムニセ

↑にあげたのは一例です。基本は単数の2格で+s(女性名詞は変化しない)、複数の3格で+n(複数形で語尾にnまたはsがつくものは変化しない)。でも、そうでないのも結構あるんで、どの名詞がどのように変化するかは、やっぱりそれぞれ覚えてください(笑)
さらに、名詞の変化に対応して、冠詞の類も全て変化します。

 (定冠詞の格変化)
      《男性》    《女性》    《中性》    《複数》
  1格  der デァ   die ディー   das ダス   die ディー
  2格  des デス   der デァ    des デス   der デァ
  3格  dem デム   der デァ    dem デム   den デン
  4格  den デン   die ディー   das ダス   die ディー

たとえば上に挙げた単語を使って、「(その)王子の心臓」は

  das Herz des Prinzen ダス ヘ'ルツ デス プリ'ンツェン (←1格・4格同形)

なので

  Der Rabe verlangt das Herz des Prinzen. デァ ラ'ーベ フェルラ'ンクト ダス ヘ'ルツ デス プリ'ンツェン
  (Rabe=大型のカラス verlangt=欲する(verlangenの変形))

で、

  「(その)カラスは(その)王子の心臓を欲する」

となります。まぁ、仕組み自体はシンプル?ですよね。

あと、目的語が3格になるか4格になるかは、動詞や助動詞や前置詞などによって決まります。これも覚えるしかありません(笑)

ドイツ語強化月間(笑)13

2008-12-03 02:12:48 | ドイツ語強化月間(笑)
少し脇道にそれますが、名詞の『複数形』についてサクっとさらっときましょうかね。

たいていのヨーロッパ系言語と同じようにドイツ語にも複数形があります。が、ちと面倒なことに、英語みたいに最後にsを付ければいいというわけにはいかないんです。
複数形のタイプは以下の4つ。

 ①語尾に何もつかない(単数形と変わらない)
  「窓」単数・・・Fenster フェ'ンスター
     複数・・・Fenster フェ'ンスター

 アクセントのある母音がウムラウト化する場合もあります
  「鳥」単数・・・Vogel フォ'ーゲル
     複数・・・Voegel フェ'ーゲル 《oe=oウムラウト》

 ②語尾に-e[r]がつく
  「卵」単数・・・Ei ア'イ
     複数・・・Eier ア'イアー

 アクセントのある母音がウムラウト化する場合もあります
  「しっぽ」単数・・・Schwanz シュヴァ'ンツ
       複数・・・Schwaenze シュヴェ'ンツェ 《ae=aウムラウト》

 ③語尾に-[e]nがつく(ウムラウト化することはありません)
  「羽根」単数・・・Feder フェ'ーダー
      複数・・・Federn フェ'ーデルン

 ④語尾に-sがつく(ウムラウト化することはありません) ←別名「外来語型」
  「紅茶」単数・・・Tee テ'ー
      複数・・・Tees テ'ース ←注:語尾のsは必ず「ズ」ではなく「ス」

どの単語がどういう変化をするか、については、傾向がないわけじゃないですが、覚えた方が早いです(笑)。覚えてください。
けど、例えば「パン3個下さい」と言う時に「Drei(=3) ドラ'イ Semmel ゼ'メル(←単数形。複数形はSemmeln ゼ'メルン), bitte ビ'(ッ)テ.」と言ったからといって、パンが1個しか出てこないということはまずありません(笑)。
逆に(?)ビールを3杯頼む時は単数形で「Drei [Glas] Bier, bitte. ドラ'イ[グラ'ス]ビ'ーァ、ビ'(ッ)テ」(←こういう場合のGlas(グラス)はなぜかいつも単数)と言うのが普通みたいです。複数形(Biere ビ'ーレ)を使うのは、ビールの種類を言う時とか、かな?
一方コーヒーの場合は、単数も複数もどっちも使うようです(Drei Kafee ドラ'イ・カ'フェ/ Drei Kafees ドラ'イ・カ'フェス/ Drei Tassen Kaffee ドラ'イ・タ'セン・カ'フェ(←この場合はTasse タ'セ(カップ)が複数でKaffeeは単数), bitte.)。
どういう基準なのかは知りません(笑)。あと、固有名詞(に近いもの)は普通は複数形にしないので、料理名なんかも普通は単数ですね。

数字の読み方はどのドイツ語の本にも載ってると思いますが、まあ、一応書いときますか。

  1 eins ア'インス ←数字の「1」を言う時。「1つの~」の時はein アインを使う
  2 zwei ツヴァ'イ
  3 drei ドラ'イ
  4 vier フィ'ーァ ←viel フィ'ール(たくさんの)とお間違えなく(そんな人いないって 笑)
  5 fuenf フュ'ンフ  《ue=uウムラウト》
  6 sechs ゼ'クス
  7 sieben ジ'ーベン
  8 acht ア'ハト ←頭が大文字(Acht)の時、「気にかける」という名詞になることも
  9 neun ノ'イン
  10 zehn ツェ'ーン
  11 elf エ'ルフ
  12 zwoelf ツヴェ'ルフ 《oe=oウムラウト》

  13 dreizehn ドラ'イツェーン
  14 vierzehn フィ'ァツェーン ←アクセントの母音を伸ばさない
  15 fuenfzehn フュ'ンフツェーン 《ue=uウムラウト》
  16 sechzehn ゼ'ヒツェーン ←sが落ちる
  17 siebzehn ジ'ープツェーン ←enが落ちる
  18 achtzehn ア'ハツェーン ←tは発音しない
  19 neunzehn ノ'インツェーン

  20 zwanzig ツヴァ'ンツィヒ
  21 ein und zwanzig ア'イン ウント ツヴァ'ンツィヒ ←und:~と~(=英語のand)
    (↑読みやすくするために分けて書いてますが、普通は全部つなげて書かれます)
                             以下同様に続きます

  30 dreiβig ドラ'イシヒ ←zツェットではなくβエスツェット
  40 vierzig フィ'ァツィヒ ←アクセントの母音を伸ばさない
  50 fuenfzig フュ'ンフツィヒ 《ue=uウムラウト》
  60 sechzig ゼ'ヒツィヒ ←sが落ちる
  70 siebzigジ'ープツィヒ ←enが落ちる
  80 achtzig ア'ハツィヒ ←tは発音しない
  90 neunzig ノ'インツィヒ
  100 hundert フ'ンデルト
  1000 tausend タ'ウゼント

  2345 zwei tausend drei hundert fuenf und vierzig  《ue=uウムラウト》
     (↑読みやすくするために、以下同文)
     ツヴァ'イ タ'ウゼント ドラ'イ フ'ンデルト フュ'ンフ ウント フィ'ァツィヒ
     (↑こんなしちめんどくさい読み方をしてて、よく計算ができるなあと感心 笑)

  1/2 halb ハ'ルプ (半分)
  1/4 viertel フィ'ァテル (四分の一)

序数(1番目、2番目...)はまた別の形になるんですが、それは省略。