Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

生きる術としての哲学      小田実(岩波書店)

2010年01月17日 | 本と雑誌

Hitorigaten

 平成7年1月17日に発生した阪神淡路大震災の記憶を辿ると、何故か「小田実」が浮かんでくる。物質文明を謳歌している日本人が、自然の猛威に晒され赤子のように捻りつぶされるのを体験し、その当事者としての発言を息を呑んで拝聴していたものである。
 「反戦平和運動」と「震災復興運動」-「人としての生きる道」を東洋的な精神構造から思索すると、「一所懸命汗を流す行動」は当然の帰結点であるのか…
 少し、「哲学」してみようと思う…

○歯止めが崩れかかっれきている:二つの歯止め ①ナチスドイツ、②ヒロシマ・ナガサキ
○湯川秀樹、朝永振一郎、アインシュタイン:自分のやっている研究と自分の思想とが切れていない
○マリン・パウエル(元国務長官):すべての戦争はたいていインチキである。戦争のための戦争にすぎない「マイアメリカンジャーニー」
○「市民で予算をつくれ」:市民運動が政権構想を持つならば、予算をつくることは運動の根幹のはずです
○ハワード・ジン:People's Historyof the Unaited States
 -「される側」の視点でアメリカの歴史を書いた
○「近代の西洋」を解くカギ:①産業革命-物的土台、②フランス革命-制度的整備
○非同盟:北朝鮮・金日成、ユーゴスラビア・チトー→貧乏人の融通同盟
○「法人資本主義」:アパートメントをイメージ→資本主義では本来儲かった分は分配→アパートで蓄積
○「農地解放」:ドラスチックな改革→占領軍の圧力→300万の犠牲を払っている!!
○国家自由主義:ナショナル・リベラリズム-ナリブ(Nalib)
○その戦いは、組織化された科学技術と団結した人間の戦いだった。そして人間が勝った(ベトナム戦争)
○ダーウィンの進化論:①中国やインドは否定-文明構造が完結、②日本は受容
○戦争犯罪:刑法の問題-国際法学者 ←→戦争責任:国家として公式に謝罪-公的な補償
○天皇制に対する私の見解は、民主主義に王様は原理的にいらないという一言です
○「生きる」こと以上に崇高な価値:裏返された「ノブレス・オブリージ」(Noblesse oblige)の表明
○「職能」を超えた「全体」にわたる問題をさまざまな「職能」をもった人々が討議し、あるいは行動するときに「市民」が成立する
○「等身大の自己からの出発」:戦争と平和、生命倫理、東洋思想の統合
○His days are numbered.

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