地に落ちた名声を取り戻すべく立ち上がったが、断念した住宅金融債権管理機構の元社長。
この人の原点はこの一冊に託されており、私心を捨てて「正義」のために汗水垂らしてきたと推察できるのだが、時代と社会が彼を切って捨てたのか・・・
("I shall return."確かに聞こえていたが‥)
○「いったいいままで何をしてきたのか」:慚愧と悔恨の念を込めて「遅すぎた青春」44歳
○「保身に走らず、私心を捨てよ」
○森永ヒ素ミルク中毒事件:被害者12,000人、乳質安定剤「第2リン酸ソーダ」
○「おかあ、まんま、あほう」:悲しいことば
○四大公害訴訟:①新潟水俣病公害(S42.6)、②四日市公害喘息(S42.9)、③イタイイタイ病(S43.3)、④熊本水俣病(S44.6)、
○公害対策基本法:昭和42年制定
○財団法人「ひかり協会」:永久的は救済制度
○物事は、能書きや筋書きだけでは動かない。現場に何度も足を運び、そこで五感を総動員して初めて本質はつかめるものだ
○「14年目の訪問」:大阪府立堺養護学校の1教師-「神様が舞い降りた」
○困難な仕事をやりぬくには、コツがある:①徹底してやる、②先に一撃、③手段を尽くす、④強気を崩さない、⑤ねばり強くやる
○「恒産無きものは恒心無し」:自分の足元を固めておけ
○理念に基づかずに着手した仕事は、最終的に歴史の批判に堪えられない
○闘いに勝つコツは、押したら退いて、相手が自然に前に倒れるようにすることである
○決断に迷うことは数知れないが、立ち止まるのは最悪の選択である
○ディスクローズこそ弱者の最強の武器なのである:事を公にして、世に信を問う
○泣きごとを並べても、世の中は何も変わらない。人任せでなく、まず自ら死に物狂いで行動を起こして初めてとてつもなく高い壁は乗り越えられる
○「けじめ」をつければ闘いは終わる:未来への希望へと転換することができる
○上が10cmずれたら下は1mもずれる:リーダーは自己抑制できる人間
○立場を越えて、誰もがパブリック(公)を意識しなければ社会というものは成り立たない
○裁判の本質は「納得」。人を納得へ導くためには、司法は国民の心と離れてはならない
○正義は必ずしも法知識の埒内にあるのではない。法を越えた道理こそが正義なのだ。人としての道理に従って物事を考え、行動することに素人も玄人もない