Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

絹の再発見 読売新聞社前橋支局編著(煥乎堂)

2022年07月31日 | 
Hitorigaten

 春先から、国内の養蚕・製糸・織物業などの生産振興や普及活動のお手伝いをはじめて感じたこと
 夏休みの子供向けイベントに参加する養蚕を知らない若いファミリー、飼育台のお蚕さまを見て最初は何やら一様におっかなビックリへっぴり腰。指先でそっと触ると安心してつまみ上げ、冷んやりとしてやさしい感触に驚きつつ、掌の幽けき生命体を愛おしんでいらっしゃる、暫し時間の過ぐることを忘れて…
 そんなお蚕さまの不思議な力を目の当たりにし、感動一入の盛夏の頃でした。


○上州蚕業の父:中居屋重兵衛生糸貿易の道開く
○蚕種の島村:輸出で巨富を築く-中山道下る小判の波
○富岡製糸工場:消えぬ”哀史”の刻印-官営時代はエリートだった工女
○西毛気質と南三社:協調性が組合を育成-碓氷社十二府県に編み広げる
○新町紡績所:くず繭利用の道開く-第二の官営模範工場
○養蚕教師:農家の信用は絶大-求めに応じ全国に散る
○ダルマと養蚕:豊作祈るささえに-収穫のあと、目を入れる
○かかあ天下:養蚕ささえた屋台骨
○生糸鉄道:近代の”シルクロード”-日本最初の私鉄・高崎線
○黒字路線:両毛線産地と市場を直結
○買い継ぎ商:産地と問屋を調節-戦前は飛ぶ鳥を落とす勢い
○工女の町前橋:桜の下に花が咲く製糸工場の花見-年末の帰省には臨時列車も
○戦争と養蚕:国策に押され荒廃-技術者、道具、肥料もなし
○養蚕金融:共に苦しんだ銀行-製糸業振興めざし誕生
○養蚕市:農民の息抜きの場所-農閑期から農繁期への分かれ目
○蚕糸業とバクチ:投機が習い性に-蚕糸業自体が賭け
○群馬県蚕糸業の現状と新しい動き:待たれる改質改善・絹の将来
コメント
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