Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

ピンチはチャンス   米山稔(毎日新聞社)

2004年11月30日 | 本と雑誌
Hitorigaten
 スポーツ用品メーカー「ヨネックス」社長の経営奮闘記。
 古い本であったが、めまぐるしく変化する現在の社会情勢(会社経営等)にも大いに参考になる、と感じた一冊。

独断的要約
○ 起業家精神:「この地で生きる」こと
○ 人間は、一日ごとに官僚化していく
○ お客様第一主義、市場競争:市場調査
○ 「内にこもっては、生き残れない」
→ 世界を相手に堂々と戦略を展開
→ 具体的作戦「頂上作戦」、「外堀・内堀作戦」
○ 新製品とは
 ①客に新しい刺激と喜び
 ②新しい機能
 ③デザインの新しさ
○ 言葉の解釈の共有 → わかりやすく平明に → 対話がすすむ


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かくて日本人は餓死する      野坂昭如(PHP)

2004年11月22日 | 本と雑誌
Hitorigaten
 「戦中派」の野坂氏が一貫して訴えている、戦争の悲惨さ、飢えの怖さ。
 その裏返しとして、「豊かな」現代の日本の危うさ、傲慢さ・・・
 もう一度、食をとおして生き方や人生観を見つめ直してみたいものである。

独断的要約
○ 食べることの大切さが、すべての物事を大事にすることにつながる。
○ 人文系の復活を!!!
 → 人間は何によって生きているのか、自然とのつきあいの在り方を根本的に考えなきゃいけない。
○ 科学者、生産者だけのことじゃない。口幅ったい言い方だけど、人文系が考えなきゃ。
○ 戦後教育の最大の失敗は、人文系をいい加減にしたこと。



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リサイクルしてはいけない   武田邦彦(青春出版社)

2004年11月13日 | 本と雑誌
Hitorigaten
 環境保全に何かとうるさい時代に、衝撃的なタイトル。思わず手にとってパラパラと頁をめくってしまった。
 「何でもリサイクル」という風潮に、何かと胡散臭さを感じていた小生が、膝をうってしまった一冊である。

リサイクルをやめて、全量焼却→人工鉱石(灰)
(後世、必要な物質を確実に回収利用できる)

独断的要約
○ペットボトル:新ボトル   7.4円
          再生ボトル 27.4円
○リサイクル増幅係数:リサイクルしたものが新しいものと同じなら100
○洗濯:人力     70分間 366cal、
      電気洗濯機 10分間  23cal
○製品寿命が今より2倍長いもの、寿命の2倍使用 → 生産量1/8、資源寿命8倍、廃棄物1/8
○日本の風土を活かし、住宅に使うエネルギーを1/10にする(家電品20年、自動車1台)


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東京から農業が消えた日       薄井清著(草思社)

2004年11月07日 | 本と雑誌
Hitorigaten
東京の農業を裏から支えてきた「農業改良普及員」の目に写った、戦後農業の変遷。
事業導入の経緯から、「協同農業普及事業(ソフト事業)」と「構造改善事業(ハード事業)」の一体的推進の難しさを改めて認識させられた。
食糧・野菜に対するNeedsとは
  腹 → 口 →  目  → 頭 → 心
 空腹  味覚  見た目  安全性  what?

独断的要約
○「土はもう還らない」野並定(元高知県園芸試験場研究員)の言葉
○消毒普及員:下肥や堆肥のにおい、トマトやスイカやいろいろな花の香りを消そうと努力
○同じ化学物質がつくった奇形なのに、植物では歓ぶこの矛盾した出来事
○「自分で被害者になってしまったが、農薬を浴びたり、植物ホルモンを使ったりしたのは、消費者に喜んでもらうためですよ。まさか、加害者になろうとは夢にも思わなかった。」


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