Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

9.11の謎  成澤宗男(金曜日)

2009年11月15日 | 本と雑誌

Hitorigaten

 ニューヨークWTCに激突する旅客機と、その崩壊するシーンを、各種メディアを通じて、幾万便見せつけられたことか…
 「これは事実だ」と聞かされ最初に目にした時、不遜にもCGによる空想映画のワンカットにしか思えなかった記憶が残っている。
 世紀の大暴挙に対して、「??」ばかり頭の中を駆け巡ったものであるが、本書を手にして初印象の疑問が、「!!」に替わったのもまた事実である。続編も必読ものである…

○FBIへの電話:オサマ・ビン・ラディンは正式に9.11に関係して起訴されたり、告発されたりしていない(エド・ハス氏:米国ジャーナリスト)
○1990.10月米議会下院公聴会:戦火のクウェートから逃げてきたという15歳の少女ナイラの証言
→在米クウェート大使の娘で、全てウソであると判明
○プットオプションが大量に購入されていた:
 UAL株→ 3日間で4,744枚(平均取引の180倍)
 メリルリンチ株→ 同 12,215枚(1日平均 252枚)
 オプション市場→ 購入者利益 150億ドル
○米国新世紀プロジェクト(ネオコン・シンクタンク):「今後真珠湾攻撃のような破局的かつ何かを誘発するような事件が必要である」、と強調されていた
○国防総省に激突した機体が離陸したはずのワシントン・ダレス国際空港でも、F77という便は当日存在しない
○MI6は、米国に事件発生二年前、飛行機をハイジャックしてビルに突入させる企みについて警告
○米国の軍事諜報複合体内部の強力な勢力が、国内でテロリストによる事件が起きるのを望んだ
○CIA-ISI(パキスタン)というラインにもう一つが連なることによって「9.11」を考えるに当たって欠かせない闇のリンケージが完成する
○攻撃者と被攻撃者の境界は、限りなく不透明なのだ。同時にそこから、私たちは米国という国家の隠された真の実像をうかがうことができるのである

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儲かる農業  嶋崎秀樹(竹書房)

2009年11月07日 | 本と雑誌

Hitorigaten

 閉塞感漂う現代日本で、農業に対する期待感が日増しに上がっている。農業・農村の現実は、輸入農産物の増大、農産物の安値安定、高齢化・担い手不足、耕作放棄地の増大等、「繁華街のシャッター通り」と何ら変わらない状況のはず…
 だが、こんな暗雲を吹き飛ばす方策と意思を持った、掛け値なしの「よそ者・バカ者・若者」が農業界に増えてきている事実に、世の中が気づいたのかもしれない…
(ただし、こっちの水も甘くないぞ…)

○儲かる秘訣はあるが、ヒミツなどどこにもない
○儲かる農業「100点+200点」理論:
 ①100点-従来の生産技術の向上
 ②200点-営業・販売 → 知恵とアイディアで差を付けることができる
○「倍欲しいなら、値段を上げよ」
○「野菜を保管している倉庫を見よ」:産地によって望む商品のレベルが程度判断できる
○「良いものをつくれば売れる」という常識の間違い:良いものを決めるのは買う人
○自分たちは誰を顧客として、顧客は何を望んでいるのか。そこを徹底的に研究しているだろうか
○トップリバーは農業を行っている会社ではなく、新しい農家を育成する人材会社なのだ
○社会人として大成するためにもっとも大切なこと:
 ①自分の頭で考えること
 ②目標を持つ
○社員の独立:「トップリバーにいる間に最低500万円貯めよ」
○人を動かすのは、お金でも、メリットでもない。情熱である
○私は今、歴史的な大転換の真っ只中で、新たな時代の幕開けに貢献できる位置にいるからである。これを僥倖と呼ばずして何と言えばいいのだろうか

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