Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

スロービジネスのすすめ        NHK「21世紀ビジネス塾」編集委員会(日経BP)

2006年09月30日 | 本と雑誌

Hitorigaten

 タイトルと表紙に惑わされそうですが、元気な会社は「わき目もふらず、一所懸命」お客様に尽くしているのです。自ずと結果は、後から付いてきているんですね。


○(株)樹研工業 松浦元男社長
 あらゆる生産品の記録をサンプル付きで保存
 30年前の部品のドキュメントを3分で検索
 100万分の1グラムの歯車-IPF出品
○六花亭製菓(株) 小田豊代表
 入社前3回顔を合わせる-名前と顔の一致
 1300-1=1(お菓子作りは1人手を抜くと×)
  決断するときは、心が健康なときにしろ
○日本原料(株) 代表者 斉藤安弘
 Aさんがいてくれるからこそいい砂ができる→ 熟練工のノウハウを聞き出すコツ
 ブルーバード制度:青年取締役制度
○未来工業(株) 相談役 山田昭男
 過去にない経験を社員に突きつけ心を揺さぶる→ やる気を引き出す
 顧客全てに倉庫の鍵を渡す→ 自由にどうぞ
○日本セラミック(株) 代表者 谷口義晴
 裏切られても裏切るな→ 気をつけている
 大量注文を全て断る→ 共同開発社への道義
○(有)キャピタル 代表者 平田俊満
 「会社が悪い、自分は正しい」
 → そらなら自分で会社を変えなさい
 寝てみる夢は見るな、起きてみる夢を見よう
○(株)小川の庄 代表者 権田市郎
 各自がおやき1日500個はつくってほしい
 衛生観念を忘れずに
 死ぬまで働きたい→ 貯金した銭をちったあ 使わなきゃ→ 13万円×10年間
 営業マンが2名→ 7億5千万円/年

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聞き出す力               田原総一朗(カナリア書房)

2006年09月18日 | 本と雑誌

Hitorigaten

 現場の最前線に飛び込み、問題のキーマンの口から、マスメディアを通じて表裏すべてを開陳させる。「ナンデヤネン!?」この人ならできる理由があったのです・・・


○高坂正堯:やっぱりあの憲法にはしびれたよな-主権在民、基本的人権、言論表現の自由等
○違和感は埋めなくてもいい、できるだけ近づけたい
○堀田力:検事にもいろんな人がいて、流儀があると思うけど基本的には容疑者に惚れる
○クレームが来ない番組を作るんじゃなくて、来たものをどう処理するか→人任せにしない
○秦郁彦:満州事変8対2、日中戦争7対3、太平洋戦争6対4 → 日本が悪い
○相手に信頼されるためのルール:①欠席裁判をしない、②政治家に女性問題を聞かない
○中西寛:欧米は偽善だけど、日本は独善
(偽善には戦略がある)
○丹羽宇一郎:「社長は神様である」 
→ 社員に隠し事をしない →いつも素っ裸
○絶対に守るべきもの:言論・表現の自由
○鴎外と漱石:家族ある者とエゴイスト
○ジャーナリストはウオッチャー
○弱者の恐喝:都合の悪いことは開き直っていればよい
○村上龍:この国には何でもあるが、希望だけがない →危機感が希望を生む

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団塊の世代「黄金の十年」が始まる        堺屋太一(文藝春秋)

2006年09月10日 | 本と雑誌

Hitorigaten

 「団塊の世代」のGod Father  が贈る応援歌、または「楽観の歌」か。「お金と健康と時間」を持て余す団塊世代の今後の活躍を、節に願うものであるが、該当する先輩達は、身近に一体如何ほどいらっしゃるか?


○「団塊」:大きな鉱物のかたまり
○団塊の世代:①戦争と物質不足を知らない最初の日本人、②価値観の変更を知らない、③経済成長を享受した世代、④終身雇用と年功序列
○「黄金の十年」を過ごす方法
 ①好きなことを見つけて十年打ち込む
(農業、家事のアウトソーシング、新たな勤め等)
 ②再就職:雇い主、規模業種不問、前職は不言、職場の金を使わない、健康管理
 ③満足の尺度を変える
  サラリーマン:企業規模、肩書序列、評判
  60歳以上:合好、適所、自由
 ④全ては、「自分のため」に
 ⑤常に新しい時代を切り開いてきた自負
 (テレビ、自動車、郊外住宅、高層マンション、携帯電話、PC、コンビニ、百円ショップ等)
 ⑥人生八十年時代の生き方
  少年時代:玄冬、玄武(亀)20歳未満
  青年時代:青春、青龍(龍)20~39歳
    中年時代:朱夏、朱雀(雀)40~60歳
  高齢時代:白秋、白虎(虎)60歳以降
○本当の「好き」を見つける方法
 三つの自由:①世評、②経済的利害、③将来不安
○本当の「好き」:①疲れない、②誰とでも喋りたくなる
 → 自分が正しい
 → 「他人に強要」、「頑固に主張」は厳禁

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狂牛病と食の安全性         小野寺 節(総和社)

2006年09月02日 | 本と雑誌

Hitorigaten

 食品の安全性が叫ばれて久しい中、米国産牛肉が輸入再々開されるなど、農林水産省の方針に何かと「?」を付けたくなるニュースが目立つ。BSEの本当の姿を知っておく必要が国民にはあり、教科書的な一冊である。


○プリオン病:脳の中にプリオン蛋白質(PrP)が蓄積する病気、伝達性、遺伝性、散発的な病
○ヒト:クールー、クロイツフェルトヤコブ病(CJD)、
    ゲルストマン・シュトロイスラー・シャインカー病(GSS)
    致死性家族性不眠症(FFI)
○蛋白質性感染粒子
 ・Proteinaceous infectious particle → Prion
 ・感染画分:分子量33,000-35,000
 ・ダルトンの一種類の蛋白質のみ
○牛海綿状脳症:BSE
 →スクレイピー羊の内臓→骨粉餌への混入
○羊海綿状脳症(スクレイピー):日本1981初発
○アイスランド:ダニ類によるリサイクリング(5年間の気候でも除去できない)
○母牛から子牛の感染<牛から牛の感染
 (垂直伝播<水平伝播)
○1年間に1:1でしか拡散しないので、汚染飼料の除去が必要
○牛乳:BSE牛の乳及び乳腺よりマウスに病原体の分離は見られない → 牛においても乳汁には感染性が見られないことを示す
○ニューギニアのク-ルー(ヒトプリオン病):授乳時の母から子への伝達されない

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