Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

あしたの経済学 竹中平蔵(幻冬舎)

2010年04月22日 | 本と雑誌

Hitorigaten

 小泉元首相を経済政策の面から支えてきた竹中平蔵。一貫した経済理論に裏打ちされた国会答弁やコメントから、「明るい未来」を夢見た国民が如何に多かったことか…
 政権が移った今、難問山積で混沌とする状況を打破するのに必要なのは、一人ひとりの「覚悟」を喚起する「明解な言説」と「ぶれない意志」ではないだろうか…

○長期的な経済の水準を決めるのは、明らかに「どんだけ稼げるか」 →供給側で重要なこと
○法人向け営業職の求人倍率7倍以上
○企画職や管理職:必要なスキルがはっきりしないホワイトカラー系 →求人0!!
○三位一体:①地方への補助金削減、②地方交付税交付金の改革、③地方に税源を移譲する
○環境問題:①加害者と被害者が非常にはっきりしていた、②局地的な問題ではなく、グローバル、③世代にまたがる問題
○経済発展よりもまず環境問題を解決しなければ自分たちが生きていく場所がないというような、差し迫った危機感
○黒字の3/4を貿易で稼ぎ、1/4を所得収支で稼いでいた →現在半々 →成熟した投資国家
○貿易依存度:GDPにしめる輸出入の割合
 →米国、日本 10%、欧州 30%
○これからの日本:「クリーン」と「安全」に対するノウハウを生かしてゆくべき
○日本:さまざまな制度がそれぞれ相互に強く補完し合っている →原則自由の特区が突破口
○「稼ぎ」(経済的自立)と「つとめ」(社会的な責任)
○マリオンレビー(プリンストン大 歴史学者):世界の発展の原動力は何か →それは知識knowladge

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暮らしの中の日米新ガイドライン                                   

2010年04月11日 | 本と雑誌

Hitorigaten

 沖縄米軍基地移設問題で、日米間、両首脳間の信頼関係がゆれている。大本を正せば、第2次世界大戦の戦後処理、東西冷戦への対応と原因は詳らかになってはいるのだが…
 道徳や哲学、国際正義を語る一方、日米地位協定や非核三原則等、合点のいかないことに腹をたててはいるものの、日々の生活の安寧や、戦争に巻き込まれない自分(自国)にホッとし、つかの間の平和に酔いしれる…
 「本当にこれでいいのか」という問題意識と、「本当にこれで安全か、あるいは現実か」という危機管理意識を常に持ち続けたいものである。

○軍隊は国民を守ってくれない
○世界平和会議(1995.5ハーグ):10項目のアジェンダ第1項目 →21Cにおいて世界の国々がめざすべきことは戦争放棄の規程がある日本国憲法
○ポツダム宣言受入:
①日本にあった民主主義的傾向を復活せよ
②国際連盟常任理事国:パリ不戦条約批准を説得
③戦争は紛争の解決手段としては放棄する
○日本国憲法:①主権在民、②平和主義、③基本的人権の尊重
○良心的兵役拒否を国家でやってしまう方法
○新ガイドライン関連法:①戦争協力法、②戦争権限法、③国家総動員法
○日米ガイドライン:1997.9「新ガイドライン」
○「周辺事態法」←→「地方自治法」:住民の福祉増進を図ることを基本
○「非核宣言都市」-「拒否宣言職場」
○戦病死した従軍看護婦数:1,080人(陸軍、沖縄の学徒兵除く)
○傷病兵の受入:公立医療機関等では無理
(二度と白衣を戦場の血で汚すことにならないために)

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