Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

大国 日本の崩壊  小室 直樹(光文社)

2021年12月31日 | 

Hitorigaten

 まだ30歳になる前の頃、深夜テレビや論壇に登場し奇論・暴論の類いを声高らかに論じていた筆者に対して、尽きぬ興味が湧いていたモノである…
 長じてその著書に目を通してみれば、「!」や「?」や「!?」の連続にワクワク感の高揚がたまらない状況に陥ってしまった… 天才・小室直樹先生の言説に脱帽・最敬礼である


○再現された「日英同盟」のストーリー
○吉田茂の意図は「日英同盟」をもういっぺん結んで、一等国としての日本を築き上げること
○アメリカの目的は
日本の経済力を高めてソ連に拮抗せしめることだった →日米関係が崩壊の危機
○日本の国鉄は戦争遂行のために作られたのだから、まさにこれ戦争屋そのものである
○ファンダメンタリストがアメリカで急増している(信仰厚く、正直で勤勉、禁欲的で倫理的)
○「納税者の反乱」(1978.6.6米国加洲)-住民投票で財産税を1/2以下に引き下げるという提案13号の成立
○アメリカ独立戦争のスローガン:「代表なきところに課税なし」
○納税者の権利はデモクラシーの根幹である
○デモクラシーの手本とされているアメリカ合衆国もイギリス連合王国も直接投票を用いようとはしない-最高権力者
○「比例雇用法」:少数民族を保護する目的で作られた法律 →アメリカ経済の活力を束縛する
○学者の責任:方法論責任、ジャーナリストの責任:事実責任、政治家の責任:結果責任
○教科書の著者にかぎって言論の自由を持たない理由:①教科書の読者には選択の自由が無い、②教科書は日本国民の社会化のためにあること →政治権力が入り込む余地はない
○外交の原則:ギブ・アンド・テイク →相互性の原則
コメント
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