Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

日本人よ!  イビチャ・オシム(新潮社)

2017年07月30日 | 

Hitorigaten

 大きく言えば歴史上の紛争・戦争等や世界が注目したスポーツ・テーブルゲーム等の勝敗、翻って私的な進路決定、結婚の決断等々においても、「タラ・レバ」は何の価値もないことは学んできたつもりである…
 しかし、ジャパン・サッカーに関しては、オシム監督指揮の下、W杯に挑戦することができたなら、サッカーフリーク達は、今とはまた違ったフェーズを目の当たりにすることができたのではないだろうか…
 本書を熟読し、その感をさらに強めた次第、誠に残念でならない。
(新たに、優れた日本人監督の就任を熱望するモノなり…)


○「私は日本のサッカーを日本化する」
○大学や高校のサッカー部からプロになる選手が多くいる-世界的に見ても素晴らしいシステムである
○日本人はどれだけサッカーに対して身を捧げているのか、人生においてサッカーは何を象徴するのか、そしてそのことをどう考えているのか →その答えによって日本とサッカーの進む道は決まるのだ
○ユーゴスラビアはサッカーのせいで崩壊したのではないはずだ。選手達は現在でも友人同志だ。しかし政治が世界を分断している
○叱咤激励は心理学的細心さで
○どんな時も、その選手のためだけに言っているのではなく、むしろ全員のために言っているという意識が必要だ
○どこが危険か、どこが危険ではないかを一瞬にしてみる空間的な頭脳である。それが戦略なのだ
○サッカーでは、常にインディビジュアルとコレクティブが織り交ざる。だから、そこではノンストップで自分と集団のために責任を持つことになる
○現在のサッカーのトレンドは、勝利至上主義である。これを私が止めることはできない、それができるのは、サッカーを愛するあなた方だけだ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする