Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

政治とは何か  竹下 登(講談社)

2013年04月29日 | 本と雑誌
Hitorigaten
 新政権が発足してからおよそ半年が過ぎた今、底知れぬ不安に襲われる…
 国内の経済政策だけではなく、外交問題ひいては国防に至るまで、何か途方もない道に踏み出してしまう危機感を感じるのは、弱腰な貧乏小市民の心配症の性か…
 僅かな時間を遡れば、政権与党には多くのタフ・ネゴシエーターが存在し、「平和と安全」を支えていたことをもう一度振り返ることが必要である、返り咲いた為政者には…

○政治家の責任の取り方:「おれのときに起こったものではないと言ってみても責任の取り方というのは、それが顕在化したときの責任者が辞めるということだ」
○田中角栄方式:国内の沈みゆく企業に対しての問題を歳出でカバーして、国際化に対応していく(為替差損の問題-変動相場制導入、輸入契約問題、輸入業者の差損)
○石原慎太郎:「青嵐とは、夏の雲であります」
○政治家が最終的に重大な決断をするときに何を考えますか →今日より明日へというか、政治という無限の理想への追求に沿っているかどうかという判断が基本。その現実との調和点をどこに求めるか
○「おまえ、それは間違いだよ」と言わないで、「おれは昔こう思っておった。聞いてみたらおれの考えが間違っておった」と相手と同じ間違いを自分もしていたといって、「いやあ、恥ずかしかった」と言えば、相手はそんなに恥ずかしいことを言っているのかな、と思う
○タフ・ネゴシエーターといえば、強烈なネゴシエーターじゃないんだ。ほんとうは相手の立場まで下がる、あるいは相手の立場を引き上げていく能力があるということなんだ。
○日本的なるものを極めているから国際性がある、それが国際人であるという気がします

コメント
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