Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

勝つ日本      石原慎太郎 田原総一朗(文藝春秋)

2010年01月05日 | 本と雑誌

Hitorigaten

 およそ十年前に出版された本からは、異色デュオによる「日本国応援歌」が聞こえてきた。
 新内閣が実行しかけている政策転換の要諦は、奇しくも本書から読み取れそうな…
(歴史観見直し、対米中外交方針等)
 が、本当に注視すべきは、「自主憲法制定」、「国防軍設置」等、茨の道を突き進む覚悟がハト派宇宙人にあるか、見極めることのような…
(はたまた政党再編の引き金が引かれるのか…)

○アーノルド・トインビー:いかなる強大な国家も必ず衰微し滅びもする。しかし、その原因はそれを強く意識して努めれば決して不可逆的なものではない(歴史の研究)
○自己決定できなければ国家は滅びる:戦略
○虎の尾(米国)を踏んだ田中角栄:日本独自の
エネルギー戦略 →石油・原子力
○チャーチル首相(英):すべての国は「仮想敵国」
○「日の丸」「君が代」:法律のカテゴリーではない
○中国の諺:「軟らかい土はいくらでも掘って掘って掘りまくれ」
○日本人の英知:関孝和(和算)、平賀源内、大野弁吉(写真機)、手形(大阪商人) →ニコン、NEC、住金、ソニー、東芝等
○IT →NTT(1989)光ファイバーによるネットワーク構想
○ヒトゲノム解析(1981) →和田昭充博士CP解析
○日本:シスコ・システムズ(米国)の機器購入($150億)
  →エシュロンECHELON(全世界盗聴システム)開発
○インターネットビジネス:英語とeマネーにより世界席巻
○IMF:米国下院の承認必要 →拒否権有り
○思いやり予算:52億円('78)→2,756億円('99)
○駐日米軍:海兵隊 →攻めていく軍隊≠防御
○ODA:対中国戦略武器('79~3,000億円/年)
○日本の国際交渉力:カネ、技術力、文化
○ジャンドル(仏):「若い世代がモラルを無くしたのは彼らのせいではない。 -中略- 若者が崩壊しているのは、大人が背負いきれなくなった重荷を彼らに背負わせた結果だ」


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